「補佐」と「補助」では、その人が行う行動やその内容にどのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「補佐」と「補助」の違いを分かりやすく説明していきます。
「補佐」とは?
「補佐」には、人を助けてその務めを果たせることといった意味があります。
メインとなり活動している人の仕事をサポートすることが「補佐」となります。
役職ある人。
例えば、部長や課長が行っている仕事において資料集めやプレゼンの下準備などを行うことも多い「補佐」の仕事。
1人だけで行うことが難しい大きな案件などにおいて、その人を様々な形でサポートする人を指します。
言い替えれば、「お手伝い」や「力添え」「支援」「フォロー」などと同じです。
「補佐」の使い方
「補佐」は「補佐をする」や「補佐に回る」「補佐がいない」などといった使い方をします。
また、「○○補佐」「補佐官」などといった言葉もあります。
「補助」とは?
「補助」には、足らないところを補い助けるといった意味があります。
何か足りないところがあった場合、その部分を補い助ける行為が「補助」です。
その部分は人でも物資でもお金でも構いません。
足りないものを限定することはなく、とにかく足りない部分を補い助けることを「補助」と言います。
言い替えれば、「援助」や「ヘルプ」「応援」「支援」などと同じです。
「補助」の使い方
「補助」は「補助する」といった使い方をします。
また、「補助金」や「補助員」「補助者」「補助機関」などといった言葉もあります。
「補佐」と「補助」の違い
同じ補い助けるといった意味を持つ「補佐」と「補助」ですが、どのようなことに対し補い助けるのかといった違いがあります。
「補佐」は人に対してのみ用いられる言葉で特に仕事で用いられる言葉となります。
一方、「補助」は足りないところを助ける行為であれば、何に対しても用いられる言葉です。
人に対しても物に対してもお金に対しても使用することができ、足りないところを補う行為であれば「補助」という言葉を使用することが可能です。
「補佐」の例文
・『名目は部長の補佐ですが実際に仕事をしているのは平社員の私です』
・『補佐に任せっきりの課長は補佐役の彼がいないと仕事を進めることができない』
・『主任の補佐に任命され光栄です』
・『今回のプロジェクトは部下に任せ私は補佐に回ることにした』
「補助」の例文
・『国からの補助金を有難く頂く』
・『補助金申請は面倒で難しいことが多くて困ります』
・『両親の生活が苦しいようなので私の方で少し補助することになりました』
・『補助席はあまり座り心地がよくありません』
まとめ
以上が「補佐」と「補助」の違いです。
「補佐」は、人に対してサポートする場合にのみ用いられる言葉で「補助」は人も含め様々なサポートに対し用いることができる言葉といった違いがあります。
その点に注意すれば、自然と使い分けることができる言葉となります。