「アイパッチ」と「眼帯」の違いとは?分かりやすく解釈

「アイパッチ」と「眼帯」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「アイパッチ」「眼帯」の違いについて紹介します。

アイパッチとは?

アイパッチは、英語の「eye patch」をそのままカタカナにした言葉です。

「eye patch」には眼帯という意味がありますが、日本でアイパッチというと弱視や斜視の治療に使われるアイテムのことをいいます。

片方の目だけ視力が悪かったり乱視がある時には、人は良い方の目だけを使うようになっています。

すると、視力の悪い方の目は成長が止まってしまうのです。

そこで使用するのがアイパッチで、良い方の目を遮蔽することが悪い方の目を強制的に使うようにするアイテムになります。

そうすることで視力が悪い方の目の成長を促すことができます。

アイパッチには、大きく分けてシールタイプのものとメガネの上からカバーするものがあります。

シールタイプは肌に直接貼るもので、しっかりと確実に遮蔽できるのが特徴です。

そのため高い治療効果が期待できます。

しかし、直接肌に貼るので人によってはかぶれてしまう等、皮膚トラブルが発生することもあります。

また、小さいお子さんの場合、肌に貼るのを嫌がることもあるようです。

そういった時には眼鏡の上にカバーするタイプを使用します。

これは布パッチと呼ばれることもあります。


眼帯とは?

眼帯とは、眼病などで目を保護する必要がある時に目を覆うものをいいます。

あて布の両端にはヒモやゴムが付いていて、それを耳にかけたり頭に括り付けるなどをして使用します。

目の病気や怪我を隠したり、手術後に患部を保護する目的で使われています。

以前は、感染症から目を守る目的で使われていましたが、今はあまり効果がないことが分かってきたので使われる機会は大きく減りました。

日本では白い眼帯が多いですが、欧米では黒い眼帯を使用することが多いです。

眼帯をつけていたことでよく知られているのは、戦国武将の伊達政宗です。

伊達政宗は、天然痘で左目を失明したといわれています。

そこから「独眼竜」というあだ名が付きました。

また、眼帯には医療用以外にもファッションとして用いられているものもあります。


アイパッチと眼帯の違い

アイパッチは元々眼帯という意味を持つ言葉ですが、日本では弱視や斜視の治療に用いられるアイテムを指す場合が多いです。

良い方の目を遮蔽して、悪い方の目の成長を促す働きを担っています。

シールタイプのアイパッチは、貼る眼帯と言ったりもします。

眼帯は目を保護する必要がある時にで目を覆うものをいいます。

あて布についているヒモやゴムを耳にかけたりして使用します。

眼帯のことをアイパッチということもあり、アイパッチと眼帯の境界は曖昧です。

まとめ

アイパッチは弱視や斜視の治療に使われるアイテムを指すことが多く、直接貼るシールタイプやメガネのカバーとして使うタイプがあります。

眼帯は眼病などの際や手術後に患部を保護する目的で使用します。

シールタイプのアイパッチのことを貼る眼帯といったりもします。