「発熱量」と「放熱量」の違いとは?分かりやすく解釈

「発熱量」と「放熱量」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「発熱量」「放熱量」の違いを分かりやすく説明していきます。

「発熱量」とは?

発熱量とは、はつねつりょうという読み方をすべき言葉です。

漢字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事でしょうが、熱が発生する事や病気等の要因で体温が異常に高くなるといった意味の発熱の漢字に、大小や軽重をはかる等の意味がある量の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。

だからこそ発熱量は、一定単位の燃料が完全燃焼した際に生じる熱量を表すのです。


「発熱量」の言葉の使い方

発熱量は、定められた単位の燃料が完全燃焼した時に生まれる熱量に対して使われる言葉となっています。

基本的にkcal/kgの様に物質の単位あたりのエネルギーにより表現されているのです。

更に燃料の性能を表す際に、特に重要な指標という扱いでこの発熱量が使用されている点も留意しておきたい所となっています。


「放熱量」とは?

放熱量は、ほうねつりょうという読み方をする言葉です。

文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事となりますが、熱を放散したりさせるといった意味を持っている放熱の文字に、はかる事により得られる大小や軽重等の程度といった意味を所有している量の文字を加える事により完成した言葉となっています。

以上の点から放熱量は、熱を放散させるエネルギーの大きさを示すのです。

「放熱量」の言葉の使い方

放熱量は、物質から放射される熱の量を表現する言葉として用いられています。

例えば機械等が高い温度を持つとその温度を下げるべく、大気中等に放熱される事になるのです。

放熱量とはその際に物体等が放射させる、熱エネルギーの量を示す言葉として使われています。

特に暖房器具等は、部屋を暖めるために機械内部から、熱を発する事が多いです。

放熱量はその様にして、物体から放出される熱エネルギーの量を示す言葉として用いられています。

「発熱量」と「放熱量」の違い

発熱量と放熱量の文字表記を並べて見比べれば、最初の漢字が発と放という明確な違いに気付く事が可能です。

所がその後に続く言葉は、どちらも熱量と同じ漢字であり、共に熱量に関連した言葉として使われている点がややこしいと言えます。

ただし最初の文字の違いから、持つ意味合いにも違いを発見する事が出来るのです。

まず発熱量は、一定量の燃料を燃やした時に誕生する熱量を表現する際に使われる言葉となっています。

一方の放熱量は、機械等から放射される熱の量を示す言葉として用いられているのです。

まとめ

2つの言葉は、熱量という同じ漢字が使用されている上に、その熱量に関連した意味を有する言葉同士となっています。

もっとも最初の漢字に違いがあるので、示す意味自体にも相違点を見出す事が可能です。

ちなみに発熱量は、一定量の燃料が完全燃焼した場合に発生する熱量を表す言葉となっています。

対する放熱量は、物質から放たれている熱量の大きさを示す言葉として用いられる言葉です。