この記事では、「エペ」と「フルーレ」の違いについて紹介します。
エペとは?
エペはフェンシングの種目の1つで、エペという剣を使用します。
フェンシングは、剣を用いて勝敗を決めるフランスで誕生したスポーツです。
中世にはヨーロッパで騎士による剣術が発展しましたが、それがフェンシングのルーツになっています。
エペでは重量がある剣を使い、頭からつま先まで全身が有効面となります。
攻撃は「突き」だけで、先に突いた方にポイントが入ります。
同時に突いた時には、両者にポイントが入る仕組みです。
また、足裏も有効面に含まれます。
フェンシングはオリンピックの競技種目でもあり、東京2020オリンピックでは、日本男子団体がエペで金メダルを獲得したことで大きな話題となりました。
フルーレとは?
フルーレもフェンシングの種目の1つで、フルーレという剣を使用して競技を行います。
フルーレには攻撃権というものがあり、先に腕を伸ばして剣先を向けた方に攻撃権が発生します。
相手が剣先を払ったり違う方向に反らせたりして防御すると、攻撃権は相手に移ります。
有効面は胴体のみで、手足などは含まれません。
背中は胴体に含まれます。
2008年に北京オリンピックで太田雄貴が銀メダルを獲得し、注目されました。
エペとフルーレの違い
エペとフルーレの違いは、使用する剣にあります。
どちらも全長110㎝以下でブレードの長さは90㎝以下というのは共通していますが、重さやつばの直径には違いがあります。
フルーレは重さが500g以下ですが、エペは770g以下と決まっています。
ポイントとなる有効面にも違いがあり、エペは全身ですがフルーレは胴体のみになります。
それからフルーレには攻撃権があるのも特徴です。
まとめ
エペとフルーレの違いは、使用する剣や有効面にあります。
剣はフルーレの方が軽く、エペの方が重いです。
ポイントとなる有効面はエペが全身で、フルーレは胴体のみになります。