この記事では、「縄文時代」と「旧石器時代」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「縄文時代」とは?
「縄文時代」は「じょうもんじだい」と読みます。
「縄文時代」は「縄文文化の時代で、旧石器時代の後、約1万2000年前に始まった時代のこと」という意味があります。
「縄文時代」の次の時代は「弥生時代(やよいじだい)」で、弥生時代は約2300年前に始まったと考えられています。
このように、「縄文時代」は約1万年続いた、とても長い時代を指す言葉になります。
そのため、「縄文時代」は草創、早、前、中、後、晩期に大別されています。
「縄文文化」は、日本列島に住む旧石器人が生み出した文化で、主な特徴として、弓矢や土器の使用、磨製石器の発達などがあります。
「縄文」という言葉は、この時代に作られた土器の表面に見られる、縄で作った模様のことを指します。
このおうに「縄文時代」は「縄文土器」が使用されていた時代になります。
また、「磨製石器(ませいせっき)」は、砂などで表面を滑らかにした石の道具を指します。
また「縄文時代」を象徴するアイテムとして「土偶(どぐう)」があります。
土偶を使った祭祀を行うことで、社会集団を統合し、クリやドングリなどを収穫していたと考える説もあります。
「旧石器時代」とは?
「旧石器時代」は「きゅうせっきじだい」と読みます。
「旧石器時代」は「石器時代のうちで、最古の時代のこと」という意味があります。
日本における人類文化の最古の時代も、「旧石器時代」と呼ばれ、30万年前にさかのぼるとされています。
ちなみに世界的には、400万年前までさかのぼることができるとされています。
「旧石器時代」の後、「中石器時代」、「新石器時代」と進んでいきます。
日本においては、「中石器時代」が「縄文時代」の一部に相当するという説があります。
「旧石器時代」は、石を砕いて作った「打製石器(だせいせっき)」の使用が始まった時代を指します。
「縄文時代」と「旧石器時代」の違い
「縄文時代」と「旧石器時代」の違いを、分かりやすく解説します。
「縄文時代」は「縄文文化の時代で、旧石器時代の後、約1万2000年前に始まった時代のこと」という意味があります。
一方で「旧石器時代」は「石器時代のうちで、最古の時代のこと」という意味があります。
日本において、「縄文時代」は、約1万2000年前からの1万年の時代を指すのに対して「旧石器時代」は、約30万年前から、「縄文時代」が始まるまでの時代を指すという違いがあります。
また「縄文時代」は、縄文土器を使用した時代と定義できるのに対して、「旧石器時代」は打製石器を使用した時代と定義することができます。
まとめ
「縄文時代」と「旧石器時代」の違いについて見てきました。
2つの時代の違いを知ることで、日本のルーツについて、理解しやすくなるかもしれません。