「改正日」と「施行日」の違いとは?分かりやすく解釈

「改正日」と「施行日」の違い専門用語・業界用語

法律や条例に関する日付として「改正日」「施行日」があります。

このふたつはどのような違いで区別されているのでしょうか。

今回は、「改正日」「施行日」の違いについて解説します。

「改正日」とは?

「改正日」とは、「法律や条例などの法令が改正された日」を意味する言葉です。

不備な点を補い正しい内容に改めることを「改正」といいます。

「改正日」とは「改正した日」を表します。

一般的に「改正日」とは「法律や条例快速など法令の内容を見直し新しいものにしたその日」を指す言葉です。

特に条例や法律など公のルールに対して用いられることが多く「古い内容を新しいものに改めた当日」「改正日」にあたります。

いつの時点を持って「改正日」とするかは事前に定められたルールによって異なります。

条例や法律は「改正する内容につい審議が終わり議会で採決され成立された当日」「改正日」にあたりますが、どの時点で改正されたのかによってルールの適用が変わることもあるため「改正日」に関しては議会運営に関するその他のルールと同様に前もって法令や条例で規定しておくのが一般的です。

日付をまたいでの審議では採決の時刻によって「改正日」が変わることもあるため混乱を避けるために議事が開始された日付なのか、それとも採血した時刻を基準にするのかなどそれぞれルールが決められています。


「改正日」の使い方

・『採血された瞬間の日付を改正日とするよう決められている』
・『明日中には採決を成立させて改正日にする予定だ』
・『法律の改正日について調べる』
・『今日が改正日だが直ちに法律が効力を発揮するわけではない』


「施行日」とは?

「施行日」とは、「成立した法令の効力が認められる最初の日」を意味する言葉です。

法律や条例などの法令は議会での審議を経て採決で過半数を得ることで可決成立します。

成立した法令は公のルールとして効力が認められますが、採決した瞬間から法令が効力を発揮するわけではありません。

法令が実際に運用されるためには仕組みづくりも必要ですし市民に対する周知期間も必要であることから法令案の中にあらかじめ効力がいつから発生するのかあらかじめ未来の日付を決めておきその日をもって法令が有効化されるようにするのが通常の法令採決手続きです。

「議会で可決され成立した法令の効力が有効化されること」「施行」といいます。

「施行日」とは「法令が思考される日」でありその日から法律が効力を発揮され罰則として取り締まりが行われたり規制がかけられたりします。

「施行日」の使い方

・『来月の1日が法律の施行日だ』
・『今年中に可決成立させ来年の2月1日を施行日にする予定だ』
・『今日が路上喫煙禁止条例の施行日なので指定された場所以外では喫煙できない』
・『条例の施行日は明日なので今日までは路上でお酒を飲んでも違反には当たらない』

「改正日」と「施行日」の違い

「改正日」「施行日」の違いは「法令の効力」です。

新しい内容に改められた法令を議会で可決し成立した日が「改正日」、法令が効力を発揮するのが「施行日」という違いで区別されます。

成立した瞬間から効力を発揮するよう規定された法律であれば「改正日」「施行日」は同じ日になります。

まとめ

「改正日」「施行日」はどちらも法令に関する日付ですが意味はまったく異なります。

日付によって法令の効力が異なるので混同しないように注意してください。