「アドバイザリー」と「コンサルティング」の違いとは?分かりやすく解釈

「アドバイザリー」と「コンサルティング」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「アドバイザリー」「コンサルティング」の違いを分かりやすく説明していきます。

「アドバイザリー」とは?

「アドバイザリー」とは企業の基盤を強化しより盤石にしたり企業をさらに発展させるためにアドバイスする業務やそれを専門とする職業です。

特に企業全体を見てこれから起こり得る問題を予防したり、企業の成長に伴うリスクを予想しそれを事前に対策するようなアドバイスが「アドバイザリー」になります。

例えば企業がwebに手を出そうとしているなら、ネットを通じた情報漏洩対策が必要となるのでセキュリティ部門の立ち上げを進言するなどです。

起こり得る問題に解決策を提案するというよりは、組織やチームの形に手を加えて問題が起こらないか起きても対応できる状態にするようなアドバイスをするのが「アドバイザリー」になります。


「コンサルティング」とは?

「コンサルティング」とは企業が抱えている問題に対して解決方法を提案する業務を指します。

自社商品の売上を伸ばしたい土着企業に対して今までしていなかった宣伝方法で新規顧客の獲得を提案したり、web通販を始めて販路拡大を提案したりが「コンサルティング」の一例です。

「コンサルティング」は既に起きている問題について顧客である企業の役員から相談を受け、それをどうすれば解決できるかという形で進言します。

企業を盤石にする提案よりも企業をより発展させることに役立てられることが多いです。


「アドバイザリー」と「コンサルティング」の違い

「アドバイザリー」「コンサルティング」の違いを、分かりやすく解説します。

主に企業のリスクを予防し盤石にするアドバイスをするのが「アドバイザリー」で、既に起きている問題の解決策を提案するのが「コンサルティング」です。

「アドバイザリー」は企業の守りを固め安定化させる形で成長させ、「コンサルティング」は長所を伸ばすための障害を取り除き発展させる形で成長させるものと区別されます。

また「アドバイザリー」は組織などのあり方にも進言するので大規模で長期化しやすいですが、「コンサルティング」は問題一つごとに提案する形なので比較的短期間でテコ入れも小さく済みやすいです。

まとめ

「アドバイザリー」「コンサルティング」は明確にボーダーが引かれているわけではないので区別は難しいものです。

しかし安定を求めるなら「アドバイザリー」の方が効果的で、発展を求めるなら「コンサルティング」の方が成長を見込めるという傾向はあります。