抗議や抵抗の意思を示す活動として「シュプレヒコール」と「デモ」がありますが、どのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「シュプレヒコール」と「デモ」の違いを解説します。
「シュプレヒコール」とは?
「シュプレヒコール」とは、「大勢の人が同じフレーズを一斉に繰り返し叫ぶこと」を意味する言葉です。
「シュプレヒコール」の使い方
集団で行う示威行為の一種で、活動のスローガンや人の名前などを参加者全員が一斉に大声で繰り返し叫ぶ行為を指します。
大声で連呼することによる高いアピール効果から広く用いられる手法で、強い意志を示すための圧力としても効果を発揮します。
直接的な暴力を伴わない平和的な示威行為であり労働運動や抗議活動など様々な集会で使われる方法です。
「デモ」とは?
「デモ」とは、「思想や主張を示すために行われる集団活動」を意味する言葉です。
「デモ」の使い方
特定の思想や主張を持つ者同士により構成された集団が思想や主張を周囲に知らしめるために行う様々な活動の総称で「デモンストレーション」の略語です。
公の場で個人の集まりとしての集団が主張するための活動であり、暴力を伴わない平和的な活動を指します。
集団で練り歩いて賛同者の多さをアピールしたり大声で叫んで思想を広めたりなど社会の理解を求めて行われる集団活動全般を指す総称です。
「シュプレヒコール」と「デモ」の違い
「シュプレヒコール」はフレーズを繰り返し大声で叫ぶ行為を指しますが、「デモ」思想や考えを広めるために行われる示威行為全般を指します。
「シュプレヒコール」は「デモ」の一種で集会や行進など他の活動と一緒に行われます。
「シュプレヒコール」の例文
・『参加者が一斉にシュプレヒコールをあげた』
・『シュプレヒコールは一体感を高める効果がある』
「デモ」の例文
・『待遇改善を求めるデモに参加する』
・『デモが行われるため道路は通行止めになっている』
まとめ
「シュプレヒコール」と「デモ」はどちらも似たような場面で耳にする言葉ですが指している内容は異なります。
それぞれの正しい意味を知って使い分けてください。