「衆議院」と「参議院」の違いとは?分かりやすく解釈

「衆議院」と「参議院」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「衆議院」「参議院」の違いを分かりやすく説明していきます。

「衆議院」とは?

衆議院は、しゅうぎいんという読み方をすべき言葉です。

漢字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事でしょうが、多人数で相談や評議を行う事や多人数の意見等の意味の衆議の漢字に、国家機関等の名に添える院の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。

だからこそ衆議院は、日本国憲法により参議院と共に国会を構成している両院の1つを表すのです。


「衆議院」の言葉の使い方

衆議院は、総選挙によって選出された国民の代表である衆議院議員により組織されたものに対して、使われる言葉となっています。

任期は4年となっていますが、途中での解散もあるというのがこの衆議院の特徴の1つです。

更に参議院との意見が食い違った場合には衆議院の意見が優先されるという、衆議院の優越がある点も抑えておきたい所だったりします。


「参議院」とは?

参議院は、さんぎいんという読み方をする言葉です。

文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、国家の政治に関する議事に参加するといった意味を持っている参議の文字に、国家や公共施設の名前に添える言葉である院の文字を加える事で完成した言葉となっています。

以上の点から参議院は、日本国憲法のもとで衆議院と一緒に国会を構成している両院の1種を示すのです。

「参議院」の言葉の使い方

参議院は、通常選挙によって選出された国民を代表する参議院議員により組織されているものに対し、用いられる言葉となっています。

そんな参議院の任期は6年となっていますが、3年毎に半数の議員が改選される仕組みです。

お陰で通常選挙自体は、3年毎に行われているのです。

任期自体は長いため、日本国政府を監視する良識の府という役割を期待されているのが、この参議院の特徴と言えます。

「衆議院」と「参議院」の違い

衆議院と参議院の文字表記を並べた上で見比べを行うと、最初の漢字が衆と参という違いがある事に気付く事が可能です。

所がその後に続く2文字は共に、議院という同じ漢字である上に、どちらも国会を構成する組織を表す言葉である点もややこしい部分だったりします。

とはいえ最初の漢字が違う事で、表現する意味合いにも違いが生まれているのです。

まず衆議院は、総選挙で選出された議員で構成されており、任期は4年でここで決められた意見は参議院のものよりも優先されます。

一方の参議院は、通常選挙により選出された議員で構成されており、任期は6年で衆議院の行き過ぎを是正する役割等を期待されているのです。

まとめ

2つの言葉には、議院という共通の言葉が存在する上に、共に国会を構成する両院に含まれる組織を示す言葉となっています。

ただし最初の文字に違いがある事で、表現する意味にも相違点を見出す事が可能です。

ちなみに衆議院は、国会を構成する両院においてより強い意見を持つ組織で、総選挙により選出された衆議院議員で構成されています。

対する参議院は、日本国政府の監視役的な役割を期待される組織で、通常選挙で選ばれた参議院議員で構成されているのです。