この記事では、「太陽系」と「銀河系」の違いを分かりやすく説明していきます。
宇宙に存在する物事を意味する2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「太陽系」とは?
「太陽系」は「たいようけい」と読みます。
「太陽系」は「太陽及び、その引力によって、太陽を中心に運行している天体の集団のこと」という意味があります。
具体的には、太陽に近い順番に、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星の8この惑星とその衛星、さらに準惑星や、水星や小惑星と言った、太陽系小天体、などから成立しています。
かつては海王星の外側を回る「冥王星」は、長く惑星とされていましたが、2006年の国際天文学連合によって、準惑星に分類されなおしました。
「銀河系」とは?
「銀河系」は「ぎんがけい」と読みます。
「銀河系」は、「太陽系を含む、多数の恒星を主体とする、天体の集団のこと」という意味があります。
「銀河系は、直径は、約10万光年で、中心の厚さは1・5万光年、周辺部の厚さは1000光年という、凸レンズ状の渦巻銀河、または棒渦巻銀河で、回転運動をしています。
「渦巻銀河(うずまきぎんが)」は、中心部を二本の腕が取り巻いて、渦状になっている形の銀河のことを指します。
「銀河系」の中心には、核があり、古い恒星によって出来上がっています。
円盤状の部分には、若い恒星や、星団、星間物資などがあります。
さらに、その外側に、130個ほどの球状星団などが、直径約15万光年の球状に分布していて、これをハローと呼びます。
ちなみに「球状星団(きゅうじょうせいだん)」は、数万から100万個の恒星が密集している星団で、中心に近づくほど密集しています。
地球がある「太陽系」は、「銀河系」の中心から、約3万光年離れたところにあります。
「太陽系」と「銀河系」の違い
「太陽系」と「銀河系」の違いを、分かりやすく解説します。
「太陽系」は「太陽及び、その引力によって、太陽を中心に運行している天体の集団のこと」という意味があります。
一方で、「銀河系」は、「太陽系を含む、多数の恒星を主体とする、天体の集団のこと」という意味があります。
このため、「太陽系」は、「銀河系」の一部として存在している、天体の集団を意味します。
逆に、「太陽系」を含め、恒星や星団、星間物資などによって構成されている天体の集団のことを「銀河系」と呼びます。
このように、「太陽系」は太陽や地球を含む天体の集団を指すのに対して、「銀河系」は「太陽系」を含む、より大きな天体の集団を指す言葉という違いがあります。
まとめ
「太陽系」と「銀河系」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。