「盗難」と「紛失」と「窃盗」の違いとは?分かりやすく解釈

「盗難」と「紛失」と「窃盗」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「盗難」「紛失」「窃盗」の違いを分かりやすく説明していきます。

3つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。

「盗難」とは?

「盗難」「とうなん」と読みます。

「盗難」「金品を盗まれること。

その災難」
といういみがあります。


「盗難」の言葉の使い方

例えば旅行中に、ホテルの部屋に置いていた荷物を盗まれてしまうことがあるかもしれません。

このような場面は、「旅行中にホテルで盗難に遭った」などという文章にできます。

また、家に泥棒などが入って、金品などを盗まないよう、セキュリティをしっかりする場合、「盗難を防ぐため、セキュリティに気を付ける」などという文章にできます。


「紛失」とは?

「紛失」「ふんしつ」と読みます。

「紛失」「物が紛れてなくなること。

なくすこと」
という意味があります。

「紛失」の言葉の使い方

重要書類が、机の上に散らかっている書類の山の中に紛れ込み、なくなってしまった場合、「書類を紛失した」などという文章にできます。

また、バッグの中に家の鍵を入れたつもりなのに、探しても見つからないようなことがあるのではないでしょうか。

この場合は、「家の鍵を紛失した」などという文章を作ることができます。

「窃盗」とは

「窃盗」「せっとう」と読みます。

「窃盗」「他人の財物を密かに盗み取ること。

また盗みをする人」
という意味があります。

「窃盗」の言葉の使い方

他人の金品を狙い、空き巣などに入ってお金を盗む人は「窃盗犯」と呼ばれます。

また、人のお金を盗んだ場面を、警察などに目撃されて逮捕される場合は、「窃盗の容疑で逮捕される」などという文章を作ることができます。

「盗難」と「紛失」と「窃盗」の違い

「盗難」「金品を盗まれること。

その災難」
といういみがあります。

「紛失」「物が紛れてなくなること。

なくすこと」
という意味があります。

さらに「窃盗」「他人の財物を密かに盗み取ること。

また盗みをする人」
という意味があります。

誰かが誰かの金品を盗むことを「窃盗」というのに対して、誰かが誰かに金品を盗まれることを「盗難」と言います。

例えば「AがBの財布を盗む」場合は、「AがBの財布を窃盗する」と、「窃盗」を使った文章にできるのに対して、B目線から見ると、「Bが財布を盗難される被害に遭った」と、「盗難」を使った文章にできます。

一方で、「紛失」「紛れてなくなること」を意味し、「窃盗」「盗難」のように、盗む・盗まれる意味とは関係なく、なくしてしまうことを意味するという大きな違いがあります。

このように、盗む場合は「窃盗」を使い、盗まれた場合は「盗難」を使い、何かをなくしたときは、「紛失」を使うようにしましょう。

まとめ

「盗難」「紛失」「窃盗」の違いについて見てきました。

3つの言葉には明確な意味の違いがありました。

意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。