「実費」と「自費」はどちらも費用に関係する言葉です。
2つの言葉はそれぞれ何を意味しどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「実費」と「自費」の違いを解説します。
「実費」とは?
「実費」とは、「実際にかかった費用」を意味する言葉です。
「実費」の使い方
活動するのに必要な金銭的負担のことを「費用」といいます。
費用には材料を購入するお金や移動するためのお金などさまざまな項目がありますが、利益や手数料などを含まない実際にかかった費用を指す言葉が「実費」です。
物事を誰かに依頼すると労力に対する対価として手数料や仲介料などが発生します。
そのような上乗せとして支払う金銭を除外した実際にかかった費用を「実費」といいます。
例えば人におつかいを頼んで品物を買ってきてもらった場合はおつかいの手間賃を含まない買い物で実際に支払ったお金が「実費」です。
「自費」とは?
「自費」とは、「自分で支払う費用」を意味する言葉です。
「自費」の使い方
他の人に払ってもらうのではなく自分で工面しまかなう費用を指します。
会社が負担してくれない費用や保険診療ではカバーできない費用など、自分でお金を用意して支払う費用が「自費」です。
「実費」と「自費」の違い
利益や手数料など上乗せぶんを除く実際にかかった費用が「実費」、自分で支払う費用が「自費」という違いで区別されます。
どちらも費用を表す言葉ですが実際に発生したという費用の性質を表すのが「実費」費用の支払い元を表すのが「自費」です。
「実費」の例文
・『材料購入の実費を請求する』
・『儲けは度外視して実費で販売する』
・『実費だけの支払いでは申し訳ない』
・『実費に利益を上乗せして値をつける』
「自費」の例文
・『自費でビジネスクラスにグレードアップする』
・『経費として認められないので自費で購入する』
・『インプラントは自費診療になる』
・『工具を自費で購入する』
まとめ
「実費」と「自費」は表す費用の意味合いが大きく異なります。
日常的に使われている言葉なのでそれぞれの意味をきちんと理解しておきましょう。