受験シーズンになると、各学校などが正式な「試験実施要項」のようなものを発行します。
それでは、この「実施要項」とはどういう意味でしょうか。
また、「開催要項」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「実施要項」と「開催要項」の違いを分かりやすく説明していきます。
「実施要項」とは?
「実施要項」とは、その文字のとおり「実施するための要項」という意味のことばです。
「実施」とは「おこなうこと」「ほどこすこと」などの意味があり、「要項」には「重要なことを記載したもの」という意味があるので、全体では「実施する内容に関する重要なことが記載されているもの」となります。
たとえば「試験実施要項」には、試験の名前、行われる場所、時刻、持ち物、注意事項などが列挙されています。
「開催要項」とは?
「開催要項」とは、その文字のとおり「開催するための要項」という意味のことばです。
「開催」には、「催される」という意味があり、「要項」は前述のとおりなので、全体では「催すものの重要な情報が記載されたもの」といういみになります。
「実施要項」と「開催要項」の違い
「実施要項」と「開催要項」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、何かが行われる時に、その内容に関して周知させるために作られるものであることは同じです。
また、意味としても大きな違いはありません。
ただ、ちょっとしたニュアンスの違いはあります。
それは、とりもなおさず「実施」と「開催」の違いということになります。
その違いに関してはいくつかの見方がありますが、一番簡単なのは「施」と「催」の違いを考えることです。
つまり、「施」におは「ほどこす」「おこなう」「広くゆきわたらせる」という意味があり、「催」には、文字そのもの「催し」という意味があります。
したがって、「実施」のほうには、「なにかを与えるために行うこと」というニュアンスが、そして「開催」には、「なにかを催す」というニュアンスがあるということです。
まとめ
この記事では、「実施要項」と「開催要項」の違いを、解説してきました。
この2つに関しては、意味としても使用するシチュエーションとしてもあまり違いはありませんが、使う場合には本文中で解説したニュアンスの違いを考慮して選択する必要はあります。