「騙る」と「語る」の違いとは?分かりやすく解釈

「騙る」と「語る」の違いとは?分かりやすく解釈言葉の違い【2語】

詐欺師などが行うやり方として特徴的なのが、人の名前を騙ったり、職業を騙るというものです。

それでは、この「騙る」とはどういう意味でしょうか。

また、「語る」とは、どう違うのでしょうか。

この記事では、「騙る」「語る」の違いを分かりやすく説明していきます。

「騙る」とは?

「騙る」とは、「かたる」と読み、意識的に真実ではない状況を詐称して人を騙すことを表す言葉です。

「他人の名前を騙る」などのように使用されることが多く、この場合のように「他人の名前」のような目的語を伴って使用されます。

また、他にも「金銭を騙る」のような例文も辞書には載っていますが、こちらの表現は現在では小説の中にもほとんど見ることはなくなっています。

英語では「deceive」という単語がありますが、これは「騙す」という意味が強く、目的語も伴わないので、「pretend」のほうが近いと言えます。


「語る」とは?

「語る」とは、「かたる」と読み、相手に分かってもらうことを意図して話して聞かせることを示す言葉です。

英語としては単なる「talk」ではなく、「speak」の方がニュアンスが近いでしょう。


「騙る」と「語る」の違い

「騙る」「語る」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つの言葉は、「かたる」という読みは同じですが、そもそも言葉としての意味が全くが違います。

つまり、「騙る」というのは、前述のように人を騙すために嘘をつくことを表しますが、「語る」は、単純に話して聞かせるという意味になります。

つまり、最も大きな違いは、「騙る」には悪意が前提になっているということでしょう。

逆に多くの場合は「語る」の前提には誠意があります。

まとめ

この記事では、「騙る」「語る」の違いを、解説してきました。

この2つが、ただ同じ音の言葉であるからといって同列に「語られる」というのは、似たような意味であることを匂わせるとすれば、それこそ「騙っている」ということになるでしょう。