この記事では、「疲労」と「過労」の違いを分かりやすく説明していきます。
「疲労」とは?
「疲労」は「ひろう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「筋肉や神経などが、使い過ぎたために機能が低下して本来の働きが衰える状態」という意味です。
2つ目は「金属が繰り返し刺激をうけることで強度が低下する現象」という意味です。
「疲労」の言葉の使い方
「疲労」は名詞として「疲労する・した」「疲労がたまる」「疲労感」などと使われます。
「疲」は「つか(れる)」とも読み「体力や気力がなくなってぐったりとする」という意味、「労」は「いた(わる)」とも読み「精を尽くして働く」「精が尽きて疲れる」という意味、「疲労」で「精を尽くして働き、体力や気力がなくなりぐったりすること」になります。
「過労」とは?
「過労」は「かろう」と読みます。
意味は「心身共に無理して働き、疲れがたまり切ること」です。
「過労」の言葉の使い方
「過労」は名詞として「過労で倒れる」「過労死」などと使われます。
「過」は「す(ぎる)」とも読み「通りすぎる」「ある範囲や基準をこえる」という意味、「労」は「精を尽くして働く」「精が尽きて疲れる」という意味、「過労」で「精を尽くして働くことの限度を越えること」になります。
「疲労」と「過労」の違い
「疲労」は「精を尽くして働き、体力や気力がなくなりぐったりすること」です。
「過労」は「精を尽くして働くことの限度を越えること」です。
「疲労」の例文
「疲労」の例文は以下の通りです。
・『疲労が蓄積して食欲がなくなる』
・『疲労回復のために温泉へ行く』
・『睡眠を取っても疲労が取れにくい』
「過労」の例文
「過労」の例文は以下の通りです。
・『サービス残業による過労が問題になっている』
・『過労によりうつ病になる』
・『裁判により過労死と認定される』
まとめ
今回は「疲労」と「過労」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。
