「不慣れな点」と「至らない点」はビジネス表現としてよく聞く言葉ですが、どのような意味の違いで使い分けられているのでしょうか。
今回は、「不慣れな点」と「至らない点」の違いを解説します。
「不慣れな点」とは?
「不慣れな点」とは、「慣れていないところ」を意味する言葉です。
「不慣れな点」の使い方
何度も反復して経験を重ねて習熟したことにより特別でなくなることを「慣れる」といいます。
「不慣れな点」とは慣れていないところを表す言葉で「経験が浅いせいで十分ではないところ」という意味で使います。
経験が少ない仕事を任されたときなどに使うほか、十分ではないことを先に侘びておく意味で使うビジネス表現の一種です。
「至らない点」とは?
「至らない点」とは、「十分ではないところ」を意味する言葉です。
「至らない点」の使い方
「至らない点」は「至る」に否定を意味する「ない」と場所やポイントを指す「点」の3語で構成されています。
この場合の「至る」は「満足するレベルにまで到達すること」を意味し「配慮」や「気配り」の十分さを表します。
「至らない点」とは「配慮や気配りが行き届かないところ」のことで、不満を感じる部分の丁寧な表現です。
「不慣れな点」と「至らない点」の違い
「不慣れな点」と「至らない点」はどちらも十分ではないところを意味する言葉です。
「不慣れな点」は提供する側の未熟さを基準にしているのに対し、「至らない点」は能力を基準しているという違いがあります。
経験不足が「不慣れな点」、能力不足が「至らない点」と使い分けられます。
「不慣れな点」の例文
・『不慣れな点は大目に見ていただきたい』
・『不慣れな点には目をつぶる』
「至らない点」の例文
・『至らない点につきましてはご容赦ください』
・『至らない点の改善が今後の課題だ』
まとめ
「不慣れな点」と「至らない点」はよく似た意味ですが尺度の基準が異なります。
それぞれの意味を正しく理解して使い分けましょう。