この記事では、「相当」と「充分」の違いを分かりやすく説明していきます。
「相当」とは?
「相当」は「そうとう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ある物と価値や効果などが等しいこと」という意味です。
2つ目は「ある物にふさわしい度合いであること」という意味です。
3つ目は「ものごとの程度が普通より勝っていること」という意味です。
「相当」の言葉の使い方
「相当」は名詞として「相当する・した」「相当な量」「〇円相当」などと使われたり、副詞として「相当努力する」などと使われます。
「相」は「物の姿・様子」「物のありさまを見て判断する」から転じて「お互いに」という意味、「当」は「あ(たる)」とも読み「割りあてる」「道理にかなう」という意味、「相当」で「お互いの価値や程度が道理にかなっていること」になります。
「充分」とは?
「充分」は「じゅうぶん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「完全な状態で満ち足りていること」という意味です。
2つ目は「思い残すところのない様子」という意味です。
3つ目は「必要以上にある様子」という意味です。
「充分」の言葉の使い方
「充分」は名詞・形容動詞として「充分だ・である」「充分な量」と使われたり、副詞として「充分注意する」などと使われたりします。
「充」は「中身がいっぱい詰まる」「満ち足りる」という意味、「分」は「わ(ける)」とも読み「別々にする」「全体を構成する一部」から転じて「ものごとの程度や状態」という意味、「充分」で「ものごとの程度や状態が満ち足りていること」になります。
「相当」と「充分」の違い
「相当」は「お互いの価値や程度が道理にかなっていること」です。
「充分」は「ものごとの程度や状態が満ち足りていること」です。
「相当」の例文
「相当」の例文は以下の通りです。
・『彼は相当努力して成功した人だ』
・『1万円相当の贈り物をする』
・『能力に相当する報酬を貰う』
「充分」の例文
「充分」の例文は以下の通りです。
・『準備は充分整っている』
・『充分注意して運転する』
・『まだ十分使える』
まとめ
今回は「相当」と「充分」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。