「早速ですが」と「早速で恐縮ですが」はどのような意味の違いがあり何を基準に使い分けられているのでしょうか。
今回は、「早速ですが」と「早速で恐縮ですが」の違いを解説します。
「早速ですが」は?
「早速ですが」は、「すみやかにやること」を意味する言葉です。
「早速ですが」の使い方
前置きを述べたり一休みしたりなど余計な時間をかけることなくすみやかに本題に入ることを意味します。
本来であればマナーとして時間をかけるところを省略し急いでやるときに断りの意味で述べる言葉です。
「早速で恐縮ですが」とは?
「早速で恐縮ですが」とは、「急いでしまって申し訳ありませんが」という意味で使う言葉です。
「早速で恐縮ですが」の使い方
「早速で恐縮ですが」の「恐縮」とは「恐れ入ってかしこまること」で目上の人に対し申し訳ない思いから神妙な態度を取る様子を意味します。
本来なら時間をかけて丁寧にすべき相手に対し急いでしまうことを申し訳なく思いわびる気持ちで使う表現です。
「早速ですが」と「早速で恐縮ですが」の違い
「早速ですが」と「早速で恐縮ですが」の違いは「敬意」です。
どちらも前置きや手順を省略して急ぐことを表す言葉ですが「早速ですが」は丁寧ながらも特別な敬意は込めていないのに対し、「早速で恐縮ですが」は相手に申し訳ない気持ちを敬意として強く示す敬意表現です。
急ぐことの必要性を重視した事務的な言い方が「早速ですが」、相手に対する配慮や敬意を重視した言い方が「早速で恐縮ですが」という違いで使い分けられます。
「早速ですが」の例文
・『早速ですが本題に入ります』
・『早速ですが会を始めたいと思います』
「早速で恐縮ですが」の例文
・『早速で恐縮ですが書類の提出をお願いいたします』
・『早速で恐縮ですが用件をお聞かせ願えますでしょうか』
まとめ
「早速ですが」と「早速で恐縮ですが」は相手との関係性によって使い分けられます。
どの程度の敬意を込めるべき相手なのかをよく考えて使い分けましょう。