この記事では、「ブルース」と「ロックンロール」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ブルース」とは?
ブルースとは19世紀後半にアメリカで誕生した音楽で、奴隷として連れて来られたアフリカ系アメリカ人によって生み出されたとされます。
過酷な環境に置かれていた彼らの悲哀や憂鬱、反発といった様々な感情を表現しています。
ブルースは英語だとBluesですが、Blueは青色のことで悲しみや憂鬱を表す色になります。
元になったのは黒人霊歌やワークソング、フィードハラー等です。
黒人霊歌は奴隷として過酷な労働を強いられた人々がキリスト教に出会い、信仰によって生み出した宗教的な音楽をいいます。
「ロックンロール」とは?
ロックンロールは1950年代に登場したアメリカの大衆音楽で、現在はロックと呼ばれることが多いです。
英語ではRock and Rollになりますが、元々は黒人の間で使われていたスラングでした。
R&B(リズムアンドブルース)がルーツとされ、それに白人の音楽として知られるカントリーミュージックなどが融合して生まれたといわれています。
ロックンロールというとエルヴィス・プレスリーが有名で、キング・オブ・ロックンロールと呼ばれています。
「ブルース」と「ロックンロール」の違い
ブルースもロックンロールもアメリカで生まれた音楽です。
ブルースから生まれたのがR&Bで、R&Bから発展して生まれたのがロックンロールになります。
ブルースはシャッフル・ビートと呼ばれる3連符を基調とするリズムですが、ロックンロールは軽快な8ビートのリズムが基本です。
ブルースは黒人の悲哀や憂鬱を表現した音楽で、ロックンロールは白人を中心に発展した音楽になります。
まとめ
ブルースから発展した音楽がロックンロールです。
ブルースとロックンロールではリズムに違いがあります。
シャッフル・ビートのリズムなのがブルースで、軽快な8ビートのリズムがロックンロールです。