「顕著」と「顕在」の違いとは?分かりやすく解釈

「顕著」と「顕在」の違いとは?言葉の違い【2語】

「顕」という字を使った言葉として「顕著」「顕在」があります。

この二つは具体的にどのような意味の違いがあるのでしょうか。

今回は、「顕著」「顕在」の違いを解説します。

「顕著」とは?

「顕著」とは、「明らかであるさま」を意味する言葉です。


「顕著」の使い方

物事の性質や特徴がはっきりと表れていて明らかなさまを表します。

誰が見ても見間違えることがないくらいはっきりしている様子に対して使われる表現です。

色や形が明らかなど物理的な意味で使うこともありますが数字の違いや状態の変化のようなデータとしてはっきり出ている場合にも用いられます。


「顕在」とは?

「顕在」とは、「存在がはっきり分かる形であらわれること」を意味する言葉です。

「顕在」の使い方

それまで存在するかどうかはっきりしなかった物事がはっきりとわかる形で表に出てくることを指します。

隠れていた能力や見えなかった性質など新しく誕生したものではなく元々存在していたのに認識が難しかった物事が表に出てきてはっきり認識できる状態へと変化することを表す言葉です。

「顕著」と「顕在」の違い

「顕著」は物事がはっきりしている状態を表す言葉なのに対して「顕在」は物事がはっきり存在していることを指します。

変化の様子がはっきり見て取れることを意味するのが「顕著」で、これまで見えなかったものが変化してはっきり存在するようになったのが「顕在」という違いで区別されます。

どちらもはっきりしていることを先にする言葉ですが観察している人にとってはっきりしている場合は「顕著」誰が見てもそこにはっきり存在しているさまを表すのが「顕在」です。

「顕著」の例文

・『違いはデータに顕著に表れている』
・『顕著な効果は確認できない』

「顕在」の例文

・『顕在している問題から片付ける』
・『隠れていたニーズが顕在化した』

まとめ

「顕著」「顕在」は混同しやすい表現です。

それぞれどのような状態を表すのかを正しく理解して使い分けましょう。