この記事では、「消防士」と「消防団員」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「消防士」とは?
火事と伝えられたときは消防車に乗って現場まで行き、水を放水して消す職業の人を「消防士」【しょうぼうし】といいます。
まだ建物の中に人が残されているのであればハシゴを上って救助に向かい、救い出すのも大事な仕事です。
この職業に就くには、消防士採用試験を受けて、合格する必要性があります。
合格した後は消防学校に通い、放水練習したり、安全を考えたうえで救出の仕方を学びます。
そして、各消防署に配属された後はいつでも火事が起きたときすぐに防火服に着替えて素早く車に乗り、火事現場へ行けるように待機するのです。
「消防団員」とは?
消防署に勤めている消防士」ではなく、普段はサラリーマンやOL、建築士、主婦といったごく普通に暮らす人を集めて消火活動する団体を「消防団員」【しょうぼうだいいん】といいます。
地方公務員として活躍する彼等は、火事が起きれば現場へと駆けつけて住人を安全な場所へ誘導したり、消火活動して火を鎮火させる手伝いをするため活動するのです。
種類としては、機能別消防団員、指導者団員、職団員OB団員、危機管理アドバイザーといった機能別に別れています。
「消防士」と「消防団員」の違い
「消防士」と「消防団員」の違いを、分かりやすく解説します。
消防車で火事現場に行って消火や救助活動する者を「消防士」といい、試験に合格した後、学校で訓練を受けた人がなれる職業です。
機関員が車を運転し、部隊に指揮する者や現場調査する人など細かくその仕事には種類があります。
もう一方の「消防団員」は働いている場所や住む所から火事現場に行き、消火するため活動する人を指す言葉です。
普段は主婦や会社員といった「消防士」ではない地方公務員になります。
また、「消防団員」の報酬は年額報酬の平均であれば30,925円(令和2年)となっていますが、消防官のⅠ類試験を受けて合格した「消防士」初任給は平均して約25万円(令和3年)となっています。
まとめ
どちらも火事が起きたとき素早く消火活動に向かう人のことを指しますが、試験を受けているか、報酬、活動する内容に違いがあると覚えておけばいいでしょう。