「実効性」と「実行性」はどちらも「じっこうせい」と読みますがどのような意味の違いがあるのでしょうか。
今回は、「実効性」と「実行性」の違いを解説します。
「実効性」とは?
「実効性」とは、「実際に効き目があること」を意味する言葉です。
「実効性」の使い方
実際に効果や効能など効き目があることを表します。
薬を飲むと実際に症状を改善する効果があったり温泉に浸かると痛みが和らぐ効能が実際に確認されたりなど、理論として期待されるだけではなく効き目が実際に存在することを表す言葉です。
「実行性」とは?
「実行性」とは、「実際に行えること」を意味する言葉です。
「実行性」の使い方
理論や理屈ではなく実際に行えるのかどうか、行動の実現性を表します。
頭の中で考えるやり方としては問題がなく上手くいくはずでも実際に行動できるかどうかは別問題です。
机上の空論としてではなく現実のものとして行動に移せるかどうかその可能性や実現性のことを「実行性」といいます。
どんなに優れた理論でも実際に行動するのが難しければ「実行性」がなく役に立ちません。
「実効性」と「実行性」の違い
「実効性」と「実行性」の違いは「可能性の対象」です。
効果や効能など現実的な効き目の可能性を意味するのが「実効性」で、現実的に行える可能性を意味するのが「実行性」という違いで区別されます。
「実効性」は及ぼす影響力を指すのに対し「実行性」は理論の実現を指すという違いがあります。
「実効性」の例文
・『新薬の実効性を検証する』
・『法律の実効性に疑問を抱く』
・『実効性は確認済みの健康食品』
「実行性」の例文
・『実行性が感じられない机上の空論だ』
・『理屈は通っているが頭でっかちで実行性がない』
・『実行性がないアイディアは役に立たない』
まとめ
「実効性」と「実行性」は表している意味合いが全く異なります。
それぞれ何の可能性を表しているのかをきちんと理解して使い分けましょう。