「座して待つ」と「座して死を待つ」の違いとは?分かりやすく解釈

「座して待つ」と「座して死を待つ」の違いとは?分かりやすく解釈言葉の違い【2語】

「座して待つ」「座して死を待つ」は似たような表現ですが具体的にどのような意味の違いがあるのでしょうか。

今回は、「座して待つ」「座して死を待つ」の違いを解説します。

「座して待つ」とは?

「座して待つ」とは、「何もせずにじっと待つ」という意味で使われる言葉です。


「座して待つ」の使い方

「座して待つ」は座ることを意味する「座す」、それまでの動作を一旦終わらせて後ろにつなげる完了の助動詞「て」、その時が来るのを覚悟して未来に備えることを指す「待つ」の3つの言葉で構成されます。

そのままの意味で考えると「座った状態で結果まで時を過ごす」という意味になります。

「座して待つ」「座す」は座っている体勢を表していますがこれは「立ってあれこれ活動せず座ったままで何もしない」という行動しないことを表す比喩的な表現です。

実際に座っているかどうかとは関係なく「これから訪れる結果に対して何もしないで抗わず静かに待つ」という意味で使われる表現です。


「座して死を待つ」とは?

「座して死を待つ」とは、「抵抗せずに死を受け入れる」という意味で使われる表現です。

「座して死を待つ」の使い方

未来に訪れることが確実な死に対して結果を変えよう努力せず黙って受け入れるさまを表します。

一般的には何もしないまま死ぬことを受け入れてしまう諦めの意味合いで使われる表現です。

「座して待つ」と「座して死を待つ」の違い

「座して待つ」「座して死を待つ」の違いは「結果」です。

「座して待つ」は勝敗や合否などまだ確定していない未来の結果を待っているのに対し、「座して死を待つ」はこのまま何もしなければ確実に訪れる死という結果を待っています。

「座して待つ」はどんな結果でも受け入れる覚悟を示す表現ですが「座して死を待つ」は無駄だと死への抵抗を放棄した諦念を示す表現です。

まとめ

「座して待つ」「座して死を待つ」は似ているようで全く意味が違う表現です。

結果に対する気持ちが大きく異なるので混同しないようにそれぞれ意味を正しく理解し使い分けてください。