この記事では、「臆病」と「弱虫」の違いを分かりやすく説明していきます。
「臆病」とは?
ちょっとしたことで怖がったり、ためらったりしてすること、またそのような人、そのさまという意味です。
猫のことで説明をします。
飼っている猫は、知らない人が自宅にくると怖がって、すぐに逃げてしまいます。
インターホンの音がすると、「誰が来たんだろう」と思って警戒をし、怖がってしまいます。
物を落としたときの音など、ちょっとした物音にもビクッとします。
こういった少しのことでも怖がるさまをいいます。
動物の性質を意味するのではなく、人間でもこのようなさまになることがあります。
「病」という漢字を使用していますが、欠点といった意味になります。
「弱虫」とは?
気の弱い人という意味です。
A君は、転ぶとすぐに泣きます。
ちょっとした擦り傷しかできておらず、たいして痛そうでもないのに、転ぶたびに泣きます。
学校の同じクラスの子に、ちょっとしたことを言われるだけでも、すぐに泣きます。
言い返すことができません。
こういった、強さの感じられないさまや、意気地がないことをいいます。
権力や財力などの力関係に関する言葉ではありません。
また、あざけりの気持ちを込めて使われることのある言葉です。
「虫」という漢字は、昆虫という意味だけでなく、動物の総称の意味もあります。
「臆病」と「弱虫」の違い
「臆病」と「弱虫」の違いを、分かりやすく解説します。
前者は、ちょっとしたことにも怖がることです。
気が弱いという意味合いではありません。
たとえば、犬や猫が知らない人を怖がったり、ちょっとした物音を怖がったりすることをいいます。
後者は強さを感じられないさまを意味します。
人に関して使う言葉で、人間以外の動物に関しては使うことはほとんどありません。
まとめ
似たような性質を表す言葉ですが、一方はたいしたことがない事柄に怖がること、もう一方は強さを感じられないことで、意味が異なります。