「何でも」と「何も」の違いとは?分かりやすく解釈

「何でも」と「何も」の違いとは?言葉の違い【2語】

この記事では、「何でも」「何も」の違いを分かりやすく説明していきます。

「何でも」とは?

どうやら、どういったものでも、どうして、という意味です。

「何」は、はっきりしない事柄を指す言葉です。

たとえば、「何でも食べる」のような使い方をします。

好き嫌いがない、どんなものであっても食べるという意味です。

チャーハンでも、ラーメンでも、スパゲティーでも、味噌汁でも、焼き魚でも、どんな食べもののことも指しています。

「何でも似合う」のような使い方もします。

これは、スカートでも、ジーンズでも、赤でも、黒でも、青でも、どんなものでも似合うという意味です。


「何も」とは?

すべてを否定する気持ちを表したり、特別に取り上げて限定する必要のない気持ちを表したりする言葉です。

後に打消しの語をともなって使用します。

たとえば、時計も、ハンカチも、ティッシュも、持ち物がないとします。

物を持っているということを否定しているのです。

こういった場合に使用をします。

家にあるお皿が割れていたとします。

家族に聞いたところ、どうしてお皿が割れているのかを知らないといいます。

知っている事柄を持っていないのです。

このようなさまをいいます。


「何でも」と「何も」の違い

「何でも」「何も」の違いを、分かりやすく解説します。

どちらにも「何」という言葉が使われていますが、2つの言葉の意味は異なります。

前者は、どんなものでもという意味です。

後者は、すべてを否定をしたり、特別に取り上げて限定したりしない気持ちを表す語です。

「今日は何を食べたい」と聞かれて、「何でもよい」といえば唐揚げでも、カレーでも、焼きそばでも、どんなものでもよいという意味になります。

これを後者の言葉で表すことはしません。

使い方が異なるのです。

また、後者の場合は後に否定の語をともないます。

まとめ

一文字だけ違う言葉で意味が似ているように感じますが、それぞれ何を指すのか違います。