この記事では、「愚直」【ぐちょく】と「真面目」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「愚直」とは?
嘘をついてもいいと思う状況であるのに、本当の気持ちを伝えては周囲を苛立たせる融通が利かない人を「愚直」【ぐちょく】といいます。
馬鹿が付くほど正直すぎて相手を苛立たせてしまうのです。
大人であれば状況によっては要領よく行動できず、周囲に迷惑をかけてしまう人を愚かに感じるほど真っ直ぐな行動や、考え方をこ馬鹿にする意味で使われています。
「真面目」とは?
真剣な気持ちで正面から誠意を込めて突き進む人を「真面目」【まじめ】といいます。
いい人を偽って上辺だけで行動するのではなく、本気の気持ちでしっかり人と行動する者を指すわけです。
このような人は誠実で真剣みに溢れ、何事も最後までやり遂げられる精神力もあります。
また、いい加減さもなく、真心を込めて人と付き合う行動はまさに「真面目な人」に見られる特徴です。
「愚直」と「真面目」の違い
「愚直」と「真面目」の違いを、分かりやすく解説します。
愚かと感じるほど正直すぎて嘘がつけず、周囲とうまく行動が合わせられない人を「愚直」と馬鹿にします。
それほど真っ直ぐな気持ちを持ちますが、言わなくてもいいことを上司に言ってしまい、他の社員が叱られるといった困る状況にする空気が読めないところが嫌がられるのです。
もう一方の「真面目」は、心を込めて誠実に人と付き合い、問題が起きれば実直に対応する人を指します。
「愚直」の例文
・『取引ミスで損害出したミスを顧客に言う愚直な部下に腹が立つ』
・『愚直な姉は彼氏の部下と浮気したと伝えて婚約破棄された』
「真面目」の例文
・『真面目な人は、仕事で失敗すれば反省して上司に謝罪する』
・『感情を表に出さない真面目な人と話しても、面白いと感じない』
まとめ
まったく正反対の人を指す言葉をご紹介しましたが、「真面目」はいい意味だけでなく、悪い印象を与えてしまう場合もあるため、自分なりに使い方を工夫してみるといいでしょう。