だれかに何かを教えてもらったことに関して、お礼などを述べる時に使用するのが、「教えてくださり、ありがとうございました」のような表現です。
それでは、この「教えてくださり」とはどういう意味でしょうか。
また、「教えていただき」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「教えてくださり」と「教えていただき」の違いを分かりやすく説明していきます。
「教えてくださり」とは?
「教えてくださり」とは、相手に何かを教えてもらったことに対して言及して、お礼などをいう時に使う表現です。
このとき、「くださり」というのは「貰う」という動詞の尊敬語となります。
「教えていただき」とは?
「教えていただき」とは、相手に何かを教えてもらったことに対して言及して、お礼などをいう時に使う表現です。
このとき、「いただき」というのは「貰う」という動詞の謙譲語となります。
「教えてくださり」と「教えていただき」の違い
「教えてくださり」と「教えていただき」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、前述のように、何かを教えてもらったことに言及して、感謝の気持ちなどを述べることを意図して使用する表現であるということは同じですが、その時の視点の位置が違います。
つまり、「教えてくださり」という表現を使う時の視点は教えてもらった相手側にありますが、「教えていただき」の場合視点は自分側にあります。
たとえば、この表現の後に「ありがとうございます」という感謝の気持ちを付け加えるとすると、その対象は「教えてくださり」の場合は、相手の行為そのものに対する感謝であり、「教えていただき」の場合はその教えを受けて助けられたということに対する感謝ということになります。
まとめ
この記事では、「教えてくださり」と「教えていただき」の違いを、解説してきました。
この2つに関しては、意味としてはほとんど変わりませんが、使い分けるとすればそれは敬語として尊敬語を使うか謙譲語を使うかという選択と同様と考えればよいでしょう。
もちろん、「教えてくださり」が尊敬語で、「教えていただき」が謙譲語です。