「狂う」と「気が狂う」の違いとは?分かりやすく解釈

「狂う」と「気が狂う」の違いとは?言葉の違い【2語】

この記事では、「狂う」【くるう】と「気が狂う」【きがくるう】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「狂う」とは?

頭がおかしくなって周囲が驚くような行動を見せることを「狂う」【くるう】といいます。

いくら自分がやっていないと伝えても信用してもらえないとき、苛立ちで頭がおかしくなり自分でも感情を抑えきれなくなった状態を指すわけです。

また、「狂ったように叫ぶ」といえば、相手が自分の訴えを受け入れてくれない理不尽な状況のとき正常な精神状態でいられなくなれば「頭が狂う」という言い方をします。


「気が狂う」とは?

「狂う」を乗り越えて、じっとしていられないほど落ち着かなくなる状態を「気が狂う」【きがくるう】といいます。

例えば、普段は心が通じる仲良しの人とすれ違いが増えていくと「どうしてだ」と思う気持ちが強くなるほど冷静ではいられなくなり、気が狂ってしまう場合もあるのです。

反対に、あまりの楽しさに「気が狂うほど胸が躍る」と言い方をして、いかに嬉しいか、幸せな気持ちに包まれている状態を表します。


「狂う」と「気が狂う」の違い

「狂う」「気が狂う」の違いを、分かりやすく解説します。

大金を失ったときや愛する人が急に亡くなったとき、気持ちが穏やかでいられない状態に陥れば人は酷く発狂したり、落ち着かない行動を見せる様を「狂う」といいます。

もう一方の「気が狂う」は気持ちが穏やかではなくなる出来事が起きたときに見せる行動です。

例えば、気が合わない相手と一緒にいると苛立ちを覚えてじっとしていられなくなり、気持ちが穏やかでなくなるときに見せます。

「狂う」の例文

・『目の前に芸能人が現れたとき、ファンは狂うように発狂した』
・『狂ったように自分の気持ちを踊りに表現する者に胸が打たれる』

「気が狂う」の例文

・『食べずに仕事ばかりしていると気が狂いそうになるので、休憩した』
・『理不尽な理由で殴られた生徒は気が狂い、教師に怒りを爆発させた』

まとめ

どちらも普通の状態ではなく、取り乱した様子を表す言葉ですが、「気が狂う」の方が精神的におかしい様を強く出せると覚えておくといいでしょう。