同じような意味で使われる表現として「名言」と「語録」があります。
この2つはどんな意味で何が違うのでしょうか。
今回は、「名言」と「語録」の違いを解説します。
「名言」とは?
「名言」とは、「多くの人が感じ入る素晴らしい言葉」のことです。
「名言」の使い方
聞いた人が感心したり思わず唸ったりするような素晴らしい言葉を指します。
言葉は基本的に口に出したそばから消えていくもので用が済んだらそのまま忘れ去られますが、一部の言葉は人の心に深く染み入り胸に刻まれ残り続けます。
そのような後世に語り継がれるくらい素晴らしい価値を持つ言葉が「名言」です。
一般的には偉人や有名人が発した素晴らしい言葉を指しますが誰の発言かは必ずしも重要ではありません。
誰も知らない名もなき一般人が発した言葉であっても内容が素晴らしく感心できるものであれば「名言」です。
「語録」とは?
「語録」とは、「言葉を記録しまとめたもの」を指す言葉です。
「語録」の使い方
本来は学者や僧侶などが発したありがたい言葉をまとめた記録を指しますが、現在は本来の意味で使うことはほとんどなく特定の人物が発した言葉をまとめたものを「語録」と読んでいます。
書類や本など形のある文書としてまとめられたものではなく過去に発言した内容を指す意味で使うこともあります。
「名言」と「語録」の違い
後世に語り継がれるような素晴らしい言葉が「名言」、素晴らしい言葉をまとめたものが「語録」という違いで区別されます。
「名言」は発言された言葉のうち素晴らしい内容の言葉そのものを指し、残しておく価値のある「名言」をまとめた記録が「語録」です。
「名言」の例文
・『偉人の名言を語り継ぐ』
・『スポーツ界には名言が多い』
「語録」の例文
・『彼の語録はとても参考になる』
・『同じような意味の言葉が語録に残されている』
まとめ
「名言」と「語録」は素晴らしい言葉そのものとそれをまとめたものという関係です。
日常的に使われている言葉なので正しい意味と読み方を知っておきましょう。