この記事では、「赤裸裸」と「赤裸々」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「赤裸裸」とは?
少し恥ずかしい気持ちを持ちつつ、自分がまだ人に話していないことを包み隠さずに伝えることを「赤裸裸」【せきらら】といいます。
「赤裸裸に告白する」といえば、顔を赤く染めるほど恥ずかしいと思いつつも自分の恋愛感情を相手に伝えるわけです。
また、「赤裸裸に真実を語る」というように使うこの言葉の由来は、元々裸の状態であるところから自分の気持ちを包み隠さずに伝えるという意味で使われるようになりました。
「赤裸々」とは?
本当であれば隠しておきたいと思うことを包み隠さず相手に洗いざらい話すのが「赤裸々」【せきらら】の意味です。
「彼女の想いが赤裸々に表れている」といえば、心に秘めていた気持ちを包み隠さず表現した描写で書いた文章であることが分かります。
また、人に言えない恥ずかしい過去を思い切って「赤裸々に語る」といい、人に伝えてしまうといった状況で使われている言葉です。
「赤裸裸」と「赤裸々」の違い
「赤裸裸」と「赤裸々」の違いを、分かりやすく解説します。
恥ずかしくなる気持ちを隠して簡単には言えない話をしたり、文章に包み隠さず過去の失敗を書くときに使われているのが「赤裸裸」です。
また、相手へ恋愛感情をぶつけたり、気持ちをぶつけるといった状況で使われています。
もう一方の「赤裸々」は「赤裸裸」よりも多く使われている言葉であり、暗い過去を話したり、不倫したといった深刻な話を告白するといった場面で使われている言葉です。
「赤裸裸」の例文
・『子供の頃の赤裸裸に体験談を話すと、友人はお腹を抱えて笑う』
・『自分の気持ちを赤裸裸に表へ出し、好意ある女性に感情を伝えた』
「赤裸々」の例文
・『事故を起こして人を轢いてしまった愚かな行為を赤裸々に話した』
・『戦争体験者の感情と記憶が赤裸々に書かれている本に興味を持つ』
まとめ
どちらも同じ読み方する言葉ですが、話す内容によって使い方が違ってきますので、自分なりに異なる点を学んでみるといいでしょう。