この記事では、「心より」と「心から」の違いを分かりやすく説明していきます。
「心より」とは?
「心より」とは、「自分の心がもとで」や「心の底から」という意味を表す表現です。
「心より」の使い方
「心より」は主に文語的表現として書き言葉に用いられています。
また、丁寧な表現なので、特にかしこまった文章などで使用されています。
「心から」とは?
「心から」とは、「心の底から」や「嘘偽りのない本当の気持ち」、「他から強制されてではなく、自分の意思で」、「自分から求めて」という意味を表す言葉です。
「心から」の使い方
「心から」は主に口語的表現として話し言葉に用いられています。
かしこまった場面をはじめ、日常シーンでも一般的に使用されている言い回しです。
「心より」と「心から」の違い
「心より」と「心から」はどちらも「心の底から」や「真心」というニュアンスで使用されている言い回しです。
したがって、二語は類義語の関係に当たると解釈できます。
細かい違いを挙げると、「心より」は書き言葉として使われているのに対し、「心から」は話し言葉として使われています。
「心より」の例文
・『この度はご協力いただき、心よりお礼申し上げます』
・『ご迷惑をお掛けしてしまいましたこと心よりお詫び申し上げます』
・『○○様のご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます』
・『お客様のご来店をスタッフ一同心よりお待ちしております』
「心から」の例文
・『皆さんがお越しに来る日を心からお待ちしています』
・『真摯に対応していただき、心より感謝申し上げます』
・『皆様のご健康とご多幸を心から願っております』
・『皆様の気高い理念と活動に心から敬意を表します』
まとめ
「心より」と「心から」は同じ意味を表す類義語です。
ただし、「心より」は文語的に用いられ、「心から」は口語的に用いられているということでした。