目上の相手の望むことに対して文書で応援等する場合に使用するのが「ご成功をお祈り申し上げます」というものです。
それでは、この「お祈り申し上げます」とはどういう意味でしょうか。
また、「祈念申し上げます」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「お祈り申し上げます」と「祈念申し上げます」の違いを分かりやすく説明していきます。
「お祈り申し上げます」とは?
「お祈り申し上げます」とは、目上の相手に対して、「何かを祈っています」という意味で使われる言葉です。
分解すると「お祈り」「申し上げ」「ます」になり、「ます」は丁寧な語尾、「申し上げる」は「する」あるいは「言う」の謙譲語です。
「お祈り」は「祈り」に「お」をつけて丁寧な言い方にしたものです。
「祈念申し上げます」とは?
「祈念申し上げます」とは、目上の相手に対して、「何かを祈っています」という意味で使われる言葉です。
分解すると「祈念」「申し上げ」「ます」になり、「ます」は丁寧な語尾、「申し上げる」は「する」あるいは「言う」の謙譲語です。
「祈念」は「祈る」の献上表現の言い換えになります。
「お祈り申し上げます」と「祈念申し上げます」の違い
「お祈り申し上げます」と「祈念申し上げます」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、相手の状況に関して、こちらが良い方向に進むことを望んでいるという意味で使用される表現であることは同じですが、簡単にいうと敬語のタイプが違います。
前述のように、「お祈り申し上げます」で使われているのは「祈り」に「お」をつけた丁寧語であり、「祈念申し上げます」でつか話tれているのは「祈り」自体を謙譲表現の「祈念」に変えたものです。
「申し上げます」の部分はどちらも同じ謙譲表現なので、違いは「祈る」を丁寧語にするか謙譲語にするかということになります。
通常は、謙譲語のほうが敬語のレベルは高いため、「祈念申し上げます」のほうが、より強くなるのは事実ですが、これが逆にやりすぎ、つまり慇懃無礼と捉えられる可能性もあります。
まとめ
この記事では、「お祈り申し上げます」と「祈念申し上げます」の違いを、解説してきました。
この2つに関しては、意味としては変わりませんが、敬語のタイプが違うため、とくに相手の年代などに応じて使い分けるのがよいでしょう。