日本を大きく分けるときに使われることが多い区分としては「北海道」「東北」「関東」「中部」「近畿」「四国」「中国」「九州」と言うものがあります。
また、ほかにも「奥羽地方」などのように昔の国の名前での区分もあります。
これでは、この中で「東北地方」とか「奥羽地方」とはどういう定義になるのでしょうか。
この記事では、「東北地方」と「北奥羽地方」と「南奥羽地方」の違いを分かりやすく説明していきます。
「東北地方」とは?
「東北地方」とは、日本の地域分類のやり方のうちの「八地方区分」というものの一つで、一般的には「青森、秋田、岩手、宮城、山形、福島」の6県が含まれます。
気候としては、どこも冬は寒いということが挙げられますが、中央にある「奥羽山脈」で2つに分けられ、日本海側は雨が多く、太平洋側は晴れが多いと言われています。
「北奥羽地方」とは?
「北奥羽地方」とは、一般的には「青森、秋田、岩手」の3県のことを示す言葉です。
この言葉は、昔の国名である「陸奥国」と「出羽国」を合わせた「奥羽」からきており、「北奥羽」は「奥羽地方」の北側を表します。
大きく分けると「北奥羽方言」を話しますが、特徴はアクセントが関東に近く、言葉としてもいた部分があります。
「津軽弁」、「南部弁」などはこれに含まれます。
「南奥羽地方」とは?
「南奥羽地方」とは、一般的には「宮城、山形、福島」の3県のことを言います。
前述のように、昔の国の名前からきた「奥羽地方」の南側にある県がこう呼ばれています。
「仙台弁」「山形弁」などは「南奥羽方言」と区分されますが、特徴としてはアクセントが無く、平坦な抑揚になるというところです。
「東北地方」と「北奥羽地方」と「南奥羽地方」の違い
「東北地方」と「北奥羽地方」と「南奥羽地方」の違いを、分かりやすく解説します。
これらは「東北地方」の6県を区分した言葉なのですが、含まれる県が違うと考えてよいでしょう。
実際には他の区分もあり得ますが、もっともポピュラーなものとしては、「北奥羽地方」が「青森、秋田、岩手」の3県で、「南奥羽地方」が「宮城、山形、福島」の3県です。
この2つを合わせて「奥羽地方」と呼び、「奥羽地方」は「東北地方」と同一となります。
面白いことに、この区分において、県の名前のはじめのひらがなを50音で見ると、「北奥羽地方」が「あ」行に集中し、「南奥羽地方」が「は、ま、や」という後半の行に集中しています。
まとめ
この記事では、「東北地方」と「北奥羽地方」と「南奥羽地方」の違いを説明してきました。
「東北地方」や「奥羽地方」に関しては今の所は確定的な定義となっていて、あまり議論になることはありませんが、例えば「中部地方」という区分には「静岡」と「新潟」のような気候風土がかなり違う県が同居していることから、地元ではあまり使われておらず、企業やテレビ局などの名称も「北陸」や「東海」を使うことの方が多いと考えられます。