この記事では、「群青色」と「紺色」の違いについて紹介します。
群青色とは?
群青色とは、少しだけ紫がかった深い青色のことをいいます。
群青色は「ぐんじょういろ」と読みます。
「青が群がったような色」という意味で、群青色と呼ばれるようになりました。
日本画に使われる岩絵具の「群青」が由来です。
群青の岩絵具は非常に貴重で、宝石に匹敵する絵具といわれていました。
群青の岩絵具は、瑠璃という鉱物から作られています。
瑠璃はラピスラズリと呼ばれることもあります。
その後、瑠璃の代替品として、比較的値段が安い藍銅鉱を原料とした顔料が開発されました。
現在はリーズナブルな人工の岩絵具も登場しています。
紺色とは?
紺色とは、紫がかった暗い青色のことをいいます。
藍染の中では最も濃い色とされており、わずかに赤みが含まれています。
英語の「Navy Blue(ネイビーブルー)」に該当する色です。
イギリス海軍の制服の色だったことからネイビーという名前が付いたとされます。
日本では昔は、深縹(ふかきはなだ)という名前で呼ばれていました。
それが平安時代頃に紺色として定着したといわれています。
藍から抽出した染料を使って染めていました。
男性の着物などによく使われる色だったとされます。
群青色と紺色の違い
群青色は少し紫がかった深い青色のことをいいます。
それに対して紺色は、少し紫がかった暗い青色のことをいいます。
少しだけ赤みが含まれていて紫がかっているのは共通していますが、より暗い色なのが紺色です。
群青色の方が紺色に比べると、明るい色をしています。
また、使われることが多いのは、紺色の方です。
紺色は洋服などでも定番カラーなので、見かける機会も多くなっています。
洋服などのカラーバリエーションに、群青色が含まれることはまずありません。
まとめ
群青色は紫がかった深い青色で、紺色は紫がかった暗い青色のことをいいます。
紺色の方が群青色よりも暗いです。