この記事では、「シャーリング」と「ギャザー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「シャーリング」とは?
「シャーリング」とは衣服を縫った糸を引っ張ることで服にひだを作り、それを複数重ねることで陰影をつけるデザインです。
例えばオフショルダーの服はシンプルで平面的になりやすいので、「シャーリング」によってひだをレース状に付けることでおしゃれで可愛い印象を与えるデザインにできます。
シャーリングは伸縮性のある糸やゴム糸で施されることが多く、引っ張ればひだが伸びるのも特徴です。
「ギャザー」とは?
「ギャザー」とは衣服を裁縫する際に縫い縮めることであえて衣服にしわやひだができるようにする手法です。
またそういった縫い方をした際にできるしわやひだ自体も「ギャザー」と呼ばれます。
「ギャザー」を付けることで平らな布地にふくらみができるので見た目が立体的にもなりますし、着る際にもゆとりができるので着やすく動きやすいと装飾面にも実用面にも優れたデザインです。
「シャーリング」と「ギャザー」の違い
「シャーリング」と「ギャザー」の違いを、分かりやすく解説します。
縫い糸でひだができる線を複数重ねてひだを作る手法が「シャーリング」で、縫い糸によって布地を縫い縮めてひだを作る手法が「ギャザー」です。
また「ギャザー」は手法として「シャーリング」と「ギャザー」どちらに分類されるかに関わらず、ひだ自体を指すことも少なからずあります。
「シャーリング」は多くのシワを寄せることになるので窮屈にならないよう伸縮性のある糸を使って伸び縮みできるようにしますが、「ギャザー」は伸縮しない糸を使って作ることがほとんどです。
まとめ
どちらもあえてひだを作る縫い方という点で共通していますし、「シャーリング」で作るひだを「ギャザー」と呼ぶことも多いので混乱しがちです。
縫い糸に伸縮性がありひだを作るための糸が三段以上なら「シャーリング」で、そうでないなら「ギャザー」と考えると大まかに区別できるでしょう。