実験や研究の場で用いられている器具「シャーレ」と「ペトリ皿」ですが、何か違いはあるのでしょうか?
この記事では、「シャーレ」と「ペトリ皿」の違いを分かりやすく説明していきます。
「シャーレ」とは?
「シャーレ」とは、科学の実験や研究などで用いられている「口径がわずかに違う2枚1組の平皿」のことです。
口径が違うので、2枚を合わせることで容器として用いることが可能であり、蓋となる平皿のほうが大きく、底となる平皿のほうが小さく、深い構造をしています。
「シャーレ」という言葉自体はドイツ語で「平たく円形、もしくは楕円形で上部が開いている容器」のことを意味する“schale”に由来しています。
もともとはガラス製のものが主流でしたが、耐熱ガラスではなかったため熱に弱いことや割れやすいというデメリットがありました。
最近では、ガラス製のものより熱に強く、割れにくいプラスチック製のものやステンレス製、PTFE製のものが出回っています。
「ペトリ皿」とは?
「ペトリ皿」とは、先述した「シャーレ」の別名であり、同じく科学の実験や研究などで用いられている2枚1組の平皿のことです。
「ペトリ」とは、この器具を発明したドイツ人細菌学者「ユリウス・リヒャルト・ペトリ」の名前に因んでいます。
「ペトリ皿」=「シャーレ」が発明されるまで、科学者たちはボトルやボウルを用いていましたが、これらは取り扱いづらく、また汚染の影響も受けやすいことが難点でした。
そこで、「ユリウス・リヒャルト・ペトリ」はシンプルな構造かつ、汚染防止の機能も備えた「ペトリ皿」=「シャーレ」を発明したのでした。
「シャーレ」と「ペトリ皿」の違い
「シャーレ」と「ペトリ皿」の違いを、分かりやすく解説します。
「シャーレ」と「ペトリ皿」はいずれも実験器具である「口径がわずか違う2枚1組の平皿」のことを指しています。
「シャーレ」という呼び名は「平たく円形、もしくは楕円形で上部が開いている容器」のことを意味するドイツ語“schale”に由来し、「ペトリ皿」という呼び名は、この器具の発明者であるドイツ人細菌学者「ユリウス・リヒャルト・ペトリ」の名が由来です。
まとめ
「シャーレ」と「ペトリ皿」はどちらも同じ実験器具のことを指す名称でした。