この記事では、音楽用語の「ライブ」と「ギグ」の意味や違い、使い方を分かりやすく説明していきます。
「ライブ」とは?
生演奏を披露するのが“LIVE”(ライブ)と言い、その場の雰囲気に合わせて歌い方を変えたり、演奏の仕方を変えることで客を楽しませます。
実際マイクに向かって歌ったり、演奏するので歌詞を間違ったり、リズムを外す場合もありますが、そこもまた生演奏の魅力で客を楽しませるところです。
ロックやジャズだけではなく、ポップスなど幅広い分野の音楽家がステージ会場を前もって借りて予約した日時に歌や演奏を披露します。
前もって演奏した曲を録音しておいたり、歌っている様子を録画したものをスクリーンで流すのではなく、客の前でマイクに向かって直接歌を歌って披露する生放送に近い形式を「ライブ」と言うわけです。
「ライブ」の魅力は臨場感であり、大きなスピーカーから出る歌声と楽器を奏でる音は迫力と興奮を感じられるところであり、そこを味わうためあえて遠方から会場に訪れる人もいます。
生演奏であるため音楽家が間違えてはいけないという緊張感がひしひしと伝わり、演奏が無事終わったときは会場中が安堵と幸せな気持ちに包まれます。
「ギグ」とは?
音楽家が自ら演奏したり、歌うために専用のライブ会場を単発で借りることを“GIG”(ギグ)と言います。
前もって予定を立てて、大きな会場を借りて大掛かりなステージを設けたり、演出などはせず、一晩だけ単発で会場を借りて自分スタイルで自由に歌ったり、楽器弾いて客を楽しませるわけです。
客も急に行われる「ギグ」に惹きつけられて参加できたことに幸せを感じ、独特な雰囲気を楽しみます。
派手な演出こそありませんし、会場も小さい場合が多いですが、歌手との距離が近いだけに一体感も出るところがファンの心を掴み、楽しませるわけです。
ジャズやロック歌手など様々な分野の音楽家が「ギグ」して客を喜ばせる演出しています。
定期的にライブ会場と契約する形ではなく、演奏したいと思ったとき突発的に1回限りのステージを披露するところがレア感を強く感じさせるスタイルです。
ただ、ポップスを「ギグ」で披露する歌手は少なく、どちらかと言えばロックやジャズの分野で活用する演奏のスタイルでもあります。
「ライブ」と「ギグ」の違い
「ライブ」と「ギグ」の違いを、分かりやすく解説します。
前もって会場を予約しておき、演奏を披露する日時を決めておくのが「ライブ」であり、客に聴かせる曲も順番も決まっています。
ただ、話すタイミングは演奏家しだいですし、演奏の仕方もそのときの気分で変えるなど楽しく披露して、客を楽しませます。
臨場感ある生演奏は迫力と興奮を味わえますし、歌手の緊張感が伝わってくるところが魅力です。
一方の「ギグ」は、定期的に会場を借りるのではなく、演奏家が今日は歌いたい気分だと思ったとき空いているか問い合わせして、借りれるのであれば夜間でも歌を披露します。
「ライブ」よりも開催する予定が定かではなく、いきなりSNSで「今夜19時から○○で歌います」と歌手が自ら呼びかけて、たまたま目にした人が行って演奏を楽しむというかなりゲリラ的な要素が強いコンサートであるという違いがあります。
まとめ
どちらも演奏家が比較的小さな会場で歌や演奏を披露するために借りる会場の形式を指す言葉ですが、「ライブ」は演奏家が前もって連絡してステージが使えるように確保し、ファンに開催日時を伝えますが、「ギグ」は演奏したいと思うとき急に会場を借りて演奏すると覚えておくといいでしょう。