女性が愛してやまないものといえば「宝石」と「貴金属」です。
どちらもジュエリーの材料として使いますがそれぞれどのようなものを指すのでしょうか。
今回は、「宝石」と「貴金属」の違いを解説します。
「宝石」とは?
「宝石」とは、「美しく希少で価値が認められる石」を指す言葉です。
「宝石」の使い方
ダイヤモンドやルビー、サファイアやエメラルドなど他の石と比べて特に美しく高い価値が認められる石のことを「宝石」といいます。
学術的には色や輝きなど他の石と比べてはっきりとした美しさを持つ審美性、時が経っても変化せず硬くて傷つきにくい耐久性、大量に採取できず数が限られる希少性の3つの基準を満たしたものを「宝石」と定義しています。
「貴金属」とは?
「貴金属」とは、「貴重で高い価値を有する金属」を指す言葉です。
「貴金属」の使い方
容易には入手できず高値で取引される金属を指します。
科学的な定義では酸やアルカリなどで変質しにくく安定性の高い金属を「貴金属」と呼んでいますが一般的には取引価格が高い特別な金属を指す言葉です。
現在のところ「貴金属」と呼ばれているのは「金」「銀」「プラチナ」「パラジウム」「ロジウム」「ルテニウム」「オスミウム」「イリジウム」の8種類で金や銀、プラチナは見た目の美しさからジュエリーに用いられます。
「宝石」と「貴金属」の違い
「宝石」と「貴金属」の違いは「素材」です。
「宝石」は複数の元素からなる石であるのに対し「貴金属」は単一の元素からなる金属です。
18金の様に複数の金属を用いて生成された合金を含むこともありますが基本的には単一の元素からなる金属のうち特に貴重で価格が高いものを「貴金属」と呼んでいます。
「宝石」の例文
・『貴重な宝石で指輪を作る』
・『エメラルドはコロンビアで採れる宝石だ』
「貴金属」の例文
・『貴金属を買い取ってもらう』
・『景気が不安定になると貴金属の相場が高騰する』
まとめ
「宝石」と「貴金属」はどちらも特別な価値が認められる鉱物ですが元になる成分が大きく異なります。
性質や特性だけでなく取引や流通にも違いがみられるので正しく区別してください。