この記事では、「バイオリン」と「ビオラ」の違いについて紹介します。
バイオリンとは?
バイオリンとは弦楽器の一種で、4つあるバイオリン属の中では最も高音域を出します。
全長は60㎝程で、中央のくびれている部分に棹が付いています。
木製の竿に馬の尾の毛を張った弓を使って演奏します。
管弦楽では中心的な楽器であり、ソロで演奏することも多いです。
バイオリンは、ラバーブという中東の楽器が元になっているといわれています。
ラバーブはイスラム圏で使われていた擦弦楽器で、それがヨーロッパに伝わりレベックという楽器になりました。
バイオリンが生まれたのは16世紀です。
バイオリンの制作者として有名なのはアントニオ・ストラディバリで、その作品はストラディバリウスと呼ばれ現在でも高く評価されています。
ビオラとは?
ビオラも弦楽器の1つで、バイオリン属に属する楽器です。
バイオリンよりも5度低く調弦されています。
合奏等では、中音部を担当することが多いです。
あまり目立つ存在ではありませんが、合奏にはなくてはならない存在です。
くすんだ渋みのある音を出します。
ソロで演奏することはあまりありませんが、ウイリアム・プリムローズ等ビオラ奏者として活躍した音楽家もいます。
その活躍もあり、ビオラの独奏曲なども増えています。
バイオリンとビオラの違い
バイオリンとビオラの違いは、音域にあります。
バイオリンはビオラよりも高い音を出すことができ、ビオラはバイオリンよりも低く落ち着いた渋みのある音を出します。
大きさは、ビオラの方がバイオリンよりも一回りほど大きいです。
バイオリンは子どもの習い事として人気がありますが、最初からビオラを習うという人はあまりいません。
バイオリンには子ども用の小さいサイズがありますが、ビオラにはないからです。
ビオラ奏者は、バイオリンから転向した人が多くなっています。
まとめ
バイオリンは高い音域の音を出す楽器で、ビオラはバイオリンよりも低い音域の音を出す楽器です。