この記事では、「寄席」と「落語」の違いについて紹介します。
寄席とは?
寄席とは、落語や講談、漫才などを上演する演芸場のことをいいます。
上演される演芸を見るために観客が集まって来ることから「寄せ場」といわれるようになり、それが寄席になったとされます。
江戸時代に、寺社の境内などで人を集めて催し物が行われていたのが始まりです。
庶民の娯楽の場として親しまれていました。
落語や講談以外にも、物まねや浄瑠璃、浮世節なども行われていました。
昭和に入るまで寄席は各地にありましたが、娯楽が増えたこともあり徐々にその数は少なくなっていきます。
芸人の活躍の場も寄席からテレビへと移りました。
ただし、現在も浅草などに寄席は残っており、落語や漫才を中心に上演を行っています。
伝統芸能が見られる場として根強い人気があります。
落語とは?
落語は、日本の伝統的な話芸の1つです。
最後に「落ち」があるのが特徴で、そのため落語と呼ばれるようになったといわれています。
落語は江戸時代に成立しました。
大衆向けの芸能として人気を集めました。
上演する落語家は一人で何役も演じるのが基本的なスタイルです。
扇子やてぬぐいといった小道具を使い、それを何かに見立てて話を進めていきます。
それ以外の小道具を使うことはほとんどありません。
扇子は箸に見立てて何かを食べる様子を表現することもありますし、刀や筆などに見立てることもあります。
寄席と落語の違い
落語は日本の伝統的な話芸で、それを上演するのが寄席になります。
ただし、寄席では落語以外にも講談や漫才、浪曲、マジックなど色々な芸能が上演されています。
また、落語が上演されるのも寄席に限ったものではなく、演芸ホールや市民会館などで公演が行われたりもします。
それから落語家がテレビに出演し、その落語が放送されることもあります。
まとめ
落語は日本の伝統的な話芸で、落語を上演する場所になるのが寄席です。