この記事では、「肝」と「レバー」の違いについて紹介します。
肝とは?
肝は内臓を指す言葉で、特に肝臓のことをいう場合が多いです。
アンコウやカワハギ、マダラ、ヒラメ、カレイといった魚の肝臓は肝と呼ばれ、食用とされています。
アンコウの肝はあん肝といい、濃厚でまろやかな味がします。
お酒のおつまみなどにもなりますし、鍋物に入れたりすることもあります。
また、ふぐには毒があることが知られていますが、肝の部分にも毒が溜まるのでふぐの肝は食べられません。
また、ウナギの場合、肝臓ではなく胃袋のことを肝と呼んでいます。
レバーとは?
レバーとは肝臓のことをいいますが、家畜など食用となる生き物の肝臓を指すことが多いです。
牛や豚、鶏のレバーがよく知られており、レバーを使った焼き鳥やレバニラ炒めなどが有名です。
レバーは栄養価が高く、鉄分やビタミン、葉酸などが豊富に含まれています。
鉄分は血液を作るのに欠かせない栄養素なので、貧血予防に良い食材として知られています。
ただし、独特の臭みがあってクセも強いのでレバーが苦手という人も多いです。
また、高級食材として知られるフォアグラはガチョウに特別なエサを与えて脂肪肝にした食べ物なので、レバーの一種ともいえます。
肝とレバーの違い
肝もレバーも肝臓のことをいいますが、肝は魚に使うことが多いです。
魚の肝臓をレバーということはまずありません。
それに対してレバーは、牛や豚、鶏など家畜の肝臓に使うことが多いです。
また、肝は元々肝臓だけではなく内臓全部を指す言葉で、精神力や要点といった意味で使われることもあります。
「肝が据わる」とか「ここが話の肝」といったりします。
「肝が据わる」とは、落ち着いていて滅多なことでは驚かないという意味になります。
まとめ
肝もレバーも肝臓のことをいいますが、魚の肝臓を肝ということが多く、牛や豚、鶏など家畜の肝臓はレバーということが多いです。