何かを貼り合わせて作られる絵を指す言葉として「貼り絵」と「ちぎり絵」があります。
二つの絵は具体的にどこが違うのでしょうか。
今回は、「貼り絵」と「ちぎり絵」の違いを解説します。
「貼り絵」とは?
「貼り絵」とは、「何かを貼り合わせて絵を作成する技法、もしくはそのような技法で作成された絵」を意味する言葉です。
「貼り絵」の使い方
紙や布、枯れ葉や貝殻など様々な素材を貼り合わせて作る作品の総称で、素材の種類を問わず紙やキャンバスなどの土台に接着剤を用いて素材を貼り付けて作る絵の全般を指します。
「ちぎり絵」とは?
「ちぎり絵」とは、「ちぎった紙を貼り合わせて絵を作成する技法、もしくはそのような技法で作成された絵」を意味する言葉です。
「ちぎり絵」の使い方
千代紙や色紙など鮮やかな紙を用いることが多く、色とりどりの紙を手で適当な大きさにちぎり土台となる紙に貼り合わせて絵を作成します。
複数の紙を使い分けることで色を塗り分けるように鮮やかな絵を作れます。
紙の質感を生かした素敵な作品を仕上げるなど墨や絵の具を使って描く絵とは異なる風合いが特徴です。
「貼り絵」と「ちぎり絵」の違い
「貼り絵」と「ちぎり絵」の違いは「貼り合わせる素材」です。
「貼り絵」は貼り合わせわる素材の種類を問いませんが、「ちぎり絵」は手でちぎって貼り付けられる紙を素材に使います。
貼り合わせて作る作品全般が「貼り絵」なのでちぎった紙を貼り合わせる「ちぎり絵」も「貼り絵」の一種です。
「貼り絵」の例文
・『貝殻で貼り絵を作る』
・『枯れ葉で作った貼り絵は壊れやすいので注意が必要だ』
・『貼り絵に使う接着剤は乾燥すると透明になるものが良い』
「ちぎり絵」の例文
・『色紙を使ってちぎり絵を作る』
・『ちぎり絵でしかだせない素朴な風合いが魅力の作品』
・『ちぎり絵用に和紙を購入する』
まとめ
「貼り絵」と「ちぎり絵」は使う素材で区別されます。
混同しやすいので正しい意味を覚えておきましょう。