映画やドラマ、小説などにおいて、「コメディ」と言えば笑ってみられるものを想像します。
チャップリンを持ち出すまでもなく、常に作られ続けていて、何人かの脚本家や演出家は「コメディの」という呼び方をされることもあります。
この記事では、「コミカル」と「コメディ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「コミカル」とは?
「コミカル」とは、英語の「comical」をカタカナで表記したもので、原語の意味と同様に「滑稽な」、「面白い」、「ばかばかしい」という意味で使われることが多い言葉です。
英語では、他に「comic」という言葉もあり、これは「笑えるような」というニュアンスが強い言い方ですが、日本語においては、この意味で使われることはあまりなく、複数形の「コミックス」で、漫画の意味で使われることがほとんどです。
「コメディ」とは?
「コメディ」とは、英語の「comedy」をカタカナで表記したもので、「面白いもの」という意味ですが、現在ではそれよりも「喜劇」という意味で使われることが多くなっている言葉です。
英語の対義語としての「tragedy」が「トラジディ」ではなく「悲劇」と呼ばれ続けていることからもわかるように、耳に響く音的にも「喜劇」感を持っている言葉です。
「コミカル」と「コメディ」の違い
「コミカル」と「コメディ」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は場合によっては混同して使用されることもありますが、違う言葉です。
最も大きな違いは「コミカル」が形容詞で、「コメディ」が名詞であるという部分です。
これは、ただの品詞の話ではありません。
「コメディ」という言葉は、名詞であるが故に大きなくくりで論じるときに使われるようになり、結果として「コメディ」が楽しく、滑稽な様を個別に表現するのに対して、「コメディ」は喜劇というジャンルや考え方という総合的なものを表すように変化してきました。
まとめ
映画好きを自称するような人たちは、いつの時代においても上下をつけたがる傾向があります。
場合によっては映画のジャンルにも格付けを行い、「コメディ」や「ホラー」、「アクション」などの特にジャンル映画と呼ばれるものを下に見て、逆にわかりにくいものや、考えさせるものを上に置く傾向があります。
しかし、実際にはエンターテインメントに上下などは無く、観客に何かを与えた作品は素晴らしい作品なのです。