この記事では、「出捐金」と「負担金」と「寄付金」の違いを分かりやすく説明していきます。
お金にまつわる違いを学んでいきましょう。
「出捐金」とは?
出捐金とは、基本的な財産のこと。
営利目的ではない公益法人が、県そして地方自治体からサポートを受けるお金をあらわします。
一般企業の出資金と同じような役割を担っているのが「出捐金」です。
このとき出捐金は信用保証協会という、審査や債務の保証をおこなう機関をとおして、やり取りをおこないます。
もともと出捐金の「出捐(しゅつえん)」には、一方の財産を与えて他方の財産を増やすという、寄付に似た意味合いがあります。
その中でも地方自治体の財源をもとにしたお金は、出捐金と呼ばれて明確に区分けされています。
「負担金」とは?
負担金とは公共事業のために、負担するお金のこと。
おもに地方自治体の、補正予算で使われている用語です。
ある事業をおこなう際に発生する金額をあらわします。
地域活性や地方統括、そして今ある制度の維持のために「地方自治体が支出するお金」です。
負担金は河川の保全や新しい公園を作るとき、保安施設を整備する際など、新規の公共事業をおこなう場合に使われています。
通常は国と地方自治体が何割程度負担をするのか話し合いをしてから、公共事業をスタートしていきます。
このとき最終的に、地方自治体が支払うお金が「負担金」です。
「寄付金」とは
寄付金とは企業や団体、地方自治体に贈与するお金をあらわします。
幅広いシーンで使われている言葉です。
最近よく耳にする「ふるさと納税」も寄付金のひとつになります。
寄付金は社会問題を解決するために、海外支援をおこなうために、自分の持っている財産を別の団体に贈ることをあらわします。
慈善事業となる良いおこないなので、確定申告の際に申請をおこなうと、一部の所得税が返ってくることもあります。
控除には寄付金控除、そして寄付金特別控除の枠が設置されています。
「出捐金」と「負担金」と「寄付金」の違い
いずれも区分けが難しく感じられます。
整理すると「出捐金」は地方自治体が公益法人に委ねる、サポート金のこと。
NPO団体などに出資する「支援金」をさします。
そして「負担金」とは公共事業をおこなう際の、地方自治体の支出をあらわします。
そして寄付金は、一般の人から寄付してもらうお金のこと。
地方自治体から見ると、財源になるお金をあらわします。
お役所目線で振り返ると、支出にあたるのが「出捐金」と「負担金」です。
そして収入にあたるのは「寄付金」となります。
ふるさと納税などの新しい税が加わったことにより、地方自治体の寄付金は年々増えています。
まとめ
「出捐金」と「負担金」と「寄付金」の違いを分かりやすくお伝えしました。
いずれもお金にまつわる区分をあらわします。
出捐金は地方自治体から、公益法人にわたるお金のこと。
そして負担金は地方自治体が、公共事業で負担するお金です。
また寄付金はふるさと納税など、一般の人から地方自治体に贈られるお金をさします。