この記事では、ランク付けにも使われる「甲」と「乙」と「丙」の違いを分かりやすく説明していきます。
「甲」とは?
こう、きのえと読み、よろいなど装甲の甲という意味合いもありますが、乙、丙と比較して使う場合は甲が最も優れています。
そのため資格で使われる甲は最も優れているものとなります。
ただし区別として甲乙丙を使うケースも有りその場合は平等です。
貸す側・貸主を「甲」、借りる側・借主を「乙」とするケースでは序列と言うよりは違いを区別するという使い方と言えます。
甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の十の要素で物を区別する十干の最上位となっています。
意味合いの良さの割には実際の使用例が少なく、店の名前などでわずかに使われているケースはあります。
「乙」とは?
おつ、きのと、と読み第二位のものを指します。
十干の中では二番というかなり優れたものとなりますが、甲乙丙の評価軸では真ん中になってしまい、そこそこのものと言った立ち位置になってしまいます。
甲乙つけがたいという言葉では乙という言葉が甲に匹敵しうるものとなっていることも特徴的です。
資格などにおいては厳密に区別されていて乙に出来ることは全て甲でも出来るようになっており、甲に出来て乙に出来ないことはいくつかあります。
気が利いていて、ちょっといいと思わせるという意味で乙なものという使い方があり、かなり優れているという面の意味も持っていながら、店の名前などでそれほど使われているケースがない言葉でもあります。
「丙」とは
へい、ひのえと読み、甲乙丙では一番下、十干では三番目にあたる言葉です。
成績で三段階評価の丙はよくないことになってしまいます。
乙に劣る立ち位置であり、資格では最も取りやすいのが丙となります。
契約書では劣るという意味合いはなく区別の記号という意味合いですが、丙が出るケースはやや少ないと言えるでしょう。
「甲」と「乙」と「丙」の違い
十干という中国発祥のものを区別する分け方で一番が甲、二番が乙、三番が丙となっており、十干においては三番でも十あるうちの三番ということでかなり上位なのですが、三段階評価の甲乙丙という使い方の印象もあるため、丙が優れている印象は薄くなっています。
資格に関しても甲乙丙という言葉が使われており、甲が最も難しい資格と言えますが、甲乙を同時に取得するケースもあり、丙を受けずに乙を受けるという危険物取扱者の資格などの例もあります。
資格としての甲乙丙はランクダウンすることはなく、乙を取れば丙の資格も持っているのと同等と言えます。
まとめ
「甲」と「乙」と「丙」は学校の成績などにも使われていた言葉で、十干という十の区分よりもそちらの印象が強いため、丙はあまり良くないものという感覚が強くなっています。
十干すべてを資格で使うケースは日本にはなく甲乙のみの資格というケースもあります。
いずれも店の名前などではあまり使われていない言葉でもあります。