この記事では、「クラシック」と「レトロ」の違いについて紹介します。
クラシックとは?
クラシックには、「古典的」とか「古風な」「格式がある」といった意味があります。
また、クラシック音楽のことをクラシックと呼ぶことも多いです。
クラシック音楽は、1550年代頃から1900年代頃までのヨーロッパを中心とする芸術音楽のことをいいます。
バロック音楽や古典派音楽、ロマン派音楽などがあります。
クラシックの代表的な音楽家には、モーツァルトやベートーヴェン、バッハなどがいます。
クラシックは、英語の「classic」をそのままカタカナで表した言葉です。
「classic」の語源はラテン語の「class」で、階級を表す言葉でした。
そのため長く受け継がれてきた芸術など文化的価値が高いものをクラシックと呼んでいます。
クラシックには、一流であるとか格式が高いといったニュアンスが含まれています。
古い車のことをクラシックカーと呼ぶこともありますが、この場合には単に古いというだけではなく優れた特徴を持つ名車という意味で使われています。
レトロとは?
レトロとは、懐古的であることや古いものを好むことをいいます。
「retrospective」という英語を略した言葉になります。
「retrospective」には、「過去に遡って」とか「回顧的な」「追想にふける」といった意味があります。
古さやノスタルジーを感じさせる物に対して好ましい感情を抱くのがレトロです。
明治時代から昭和までの文化を指していることが多いです。
ただし、令和の時代に入ったため平成の文化などもレトロとして扱うようになってきました。
平成レトロという言葉も誕生しています。
懐かしさを感じさせるものを「レトロな」と表現することもありますが、これは日本で生まれた使い方で和製英語になります。
レトロブームで流行したものを挙げると、アデリアレトロという食器ブランドがあります。
昭和の家庭で使われていたような可愛らしいデザインのグラスをリメイクしたもので、若い女性を中心に人気を集めています。
クラシックとレトロの違い
クラシックもレトロも古いものを表す言葉ですが、対象となる時代には差があります。
明確な定義はありませんが、クラシックは今から数百年以上昔のものに対して使うことが多いです。
レトロは古いといっても、明治時代から平成までの比較的最近のものを対象にしています。
また、クラシックには格式があるといったニュアンスも含まれており、長い歴史の中で文化的な価値が高いと認められているものをクラシックと呼んでいます。
レトロは、懐かしさなどノスタルジーを感じさせるものに使用します。
まとめ
クラシックとレトロでは、対象となる時代に違いがあります。
より古い時代を指しているのがクラシックで、比較的最近の時代を指しているのがレトロです。
また、クラシックには格式があるといったニュアンスも含まれています。