「ノンフィクション」と「ドキュメンタリー」の違いとは?分かりやすく解釈

「ノンフィクション」と「ドキュメンタリー」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「ノンフィクション」「ドキュメンタリー」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ノンフィクション」とは?

「ノンフィクション」とは実際にあった事柄をそのまま書き記した作品であることを意味する言葉です。

書き記すという通り、小説のような文章であったり漫画のようなものであったり、その事柄を実際に体験した、もしくはそういった事実を当事者から聞いたり資料を見た作者が、読み物として創作したコンテンツに使われる言葉でした。

登場人物から設定、話の流れまで全て考えて作るフィクション作品に対する、小説や漫画としてのジャンルが「ノンフィクション」です。

しかし現在では映像作品であっても「ノンフィクション」という言葉が使われるようになっています。

そのため言葉の意味も広がり、実際にあった出来事を再現したり、そういった事柄を事実に沿って作品化したもの、あるいはそうして作っていることを示す言葉が「ノンフィクション」です。


「ドキュメンタリー」とは?

「ドキュメンタリー」とは主に社会的事件を主題として、後世にその出来事を伝えられる証拠となるように、脚色をせずに実際の映像などを利用して作られる作品です。

小説やエッセイのような文章記事に使われることもありますが、基本的には映像作品を指す言葉になります。

実際に現場で撮影された映像を引用するなどで事件を説明するという物もあれば、その場に居合わせた人に当時の話を尋ねる様子を撮影するインタビュー形式の「ドキュメンタリー」もあるなど、どのような形で作られているかは作品によって様々です。

また実際にあった出来事を脚色せずに作品化するものですが、その「ドキュメンタリー」作品を作った人が何を伝えたいかによって関連する情報を取捨選択するので、脚色がないと言っても、公平で純粋な歴史的、社会的証拠とは言えません。


「ノンフィクション」と「ドキュメンタリー」の違い

「ノンフィクション」「ドキュメンタリー」の違いを、分かりやすく解説します。

実際にあった出来事を作品にすることやそうした作品が「ノンフィクション」で、実際にあった社会的事件などを脚色せずに作られた作品が「ドキュメンタリー」です。

「ノンフィクション」は実際にあった出来事であれば事件でなくても「ノンフィクション」ですが、「ドキュメンタリー」は基本的に社会的事件であり、多くの人たちが事件の名前や大まかな概要を知っている事件を題材に作られます。

「ノンフィクション」は主に文章や漫画のような読む作品に使われ、「ドキュメンタリー」は主に映像作品に使われる言葉です。

まとめ

どちらも事実を元に作られていますが、主に読み物である作品で、実際にあったことなら社会的事件でも、個人がした実体験でも作品にできるものが「ノンフィクション」です。

名前だけでも知っている人が多い事件や歴史的な事柄に対し、作品としての装飾を加えず、主に映像作品として作ったものが「ドキュメンタリーになります。

そのため「ドキュメンタリー」の方が規模が大きくなりがちですが、実際には題材としている事柄の規模が大きいか否かは、「ノンフィクション」「ドキュメンタリー」かに関係ありません。