「クレパス」と「パステル」と「パステル」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「クレパス」と「パステル」と「パステル」の違いとは?専門用語・業界用語

幼い時から絵を描く時にお世話になっている画材「クレパス」「クレヨン」「パステル」

見た目も形もそっくりな画材ですが、これらに違いはあるのでしょうか。

この記事では、「クレパス」「クレヨン」「パステル」の違いを分かりやすく説明していきます。

「クレパス」とは?

「クレパス」は、株式会社サクラクレパスが1925年(大正14年)に研究開発して商品登録した商品名になり、一般名称は「オイルパステル」と言います。

後にも説明しますが、「クレヨン」をもっと描きやすいように扱いやすいようにしようという発案のもと、「パステル」も素地として加え、世界初の描画材料として開発発表されました。

「クレパス」は、固形ワックスに顔料と液体油を混ぜ合わせて作られており、柔らかく伸びが良いというのが特長で、線を描くのはもちろんのこと面を描いて広い面積を塗るのにも適しています。

ちなみに「クレヨン」「パステル」それぞれの名前の一部を取って「クレパス」です。


「クレヨン」とは?

「クレヨン」とは、洋画などでデッサンに用いる棒状の絵具の総称で、固形ワックスに顔料を混ぜ合わせて作られる描画材料です。

本来は固形ワックスに顔料のみですが、現代においてはここに液体油も混ぜ合わせて作られるようになり、原材料としては「クレパス」と似たような組成になっています。

ですがそれぞれの含有量が違っており、「クレパス」と比べると、固形ワックスの量は多く液体油の量は少なく、「クレパス」よりも硬めの仕上がりになっています。


「パステル」とは?

「パステル」とは、洋画などに用いる乾性の描画材料のことです。

乾燥させて粉状にした顔料を結合剤と混ぜ合わせ固めて作られています。

紙に定着しづらい為、線で表現するというよりは、線を描いてそれを伸ばしてみたり、削って粉状にしたものを伸ばしてみたりして、特に色の表現を楽しめる画材です。

「クレパス」と「クレヨン」と「パステル」の違い

「クレパス」とは一般名称ではなく、商標登録されている「商品名」になります。

そして「クレヨン」「パステル」のいいとこ取りのような描画材料になります。

「クレヨン」は、固形ワックスを多く含有している為、硬くて折れにくく扱いやすいといった特長を持っています。

その為、色を楽しめる以上に「線を描く」のに強みを持った画材であると言えます。

「パステル」は、原材料に液体油が含まれていない乾性の描画材料です。

顔料と結合剤のみで作られており、もろく崩れやすい為、線を描いて楽しむというよりは、伸ばして「色を楽しむ」ことに強みを持った画材であると言えます。

まとめ

「クレパス」「クレヨン」「パステル」の違いについて述べてきましたが、細かな違いやそれぞれに特長などがありました。

これらの画材の違いをしっかりと認識した上で、自分の好きな風景や光景を絵で表現してみると新しい発見があるかもしれません。