CGの作成で使われる言葉に「モデリング」と「レンダリング」がありますが具体的にどのような作業を指すのでしょうか。
今回は、「モデリング」と「レンダリング」の違いについて解説します。
「モデリング」とは?
「モデリング」とは、「キャラクターやオブジェクトなどの立体データを作成し3Dモデルを作成すること」を意味する言葉です。
「モデリング」の使い方
コンピュータ状の仮想空間で立体物を表現する技術を「3DCG」といいます。
立体を再現する3DCGは本物さながらの立体感でリアルな表現を可能にする技術ですが、キャラクターやオブジェクトを表現するのに2Dモデルのように絵やイラストではなくコンピューターグラフィックスで作成された仮想の立体モデルが必要になります。
「人物や物体などを立体として表現する3Dモデルを作成する作業」を指して「モデリング」といいます。
「モデリング」とはそのまま「3Dモデル化」を表すものであり人物や動物、建物や道具などの立体物のサイズや形状を定義してモデルとして起こすことを意味します。
デザイナーオリジナルでデザインしモデル化する作業も実在する人や物品のデータを測定し忠実にモデル化する作業もどちらも「モデリング」です。
「レンダリング」とは?
「レンダリング」とは、「コンピューターグラフィックスで作成された3Dモデルを現実感のある見た目になるよう計算し表現すること」を意味する言葉です。
「レンダリング」の使い方
コンピュータグラフィックスで定義された3Dモデルは形状や大きさが決められているだけの存在です。
「素の状態である3Dモデルに対して色や視点、光源や反射率などさまざまな要素を設定し理想的な見た目になるようにする作業」を「レンダリング」といいます。
「レンダリング」とはいわば「3Dモデルの仕上げ作業」です。
そのままでは味も素っ気もない3Dモデルに色をつけたり光を当てたり影を描写したりしてリアル感を持たせるのが「レンダリング」の目的です。
「レンダリング」をしなくてもモデルの形状や動作には違いありませんが見た目が変わることで現実感やリアリティをもたせることができます。
「モデリング」と「レンダリング」の違い
「モデリング」が3Dモデルを作成することを意味するのに対し「レンダリング」は「モデリング」で作成された3Dモデルに色や影を付ける作業を意味します。
建築に例えるなら設計図から完成型を読み取り建物を作り上げる作業が「レンダリング」、外壁を塗装したり壁紙を貼ったりなど見た目を整える作業が「モデリング」に当たります。
「モデリング」の例文
・『世界一のビルをモデリングする』
・『モデリングの出来が悪いとゲームの質が下がる』
「レンダリング」の例文
・『レンダリングにこだわるとゲームが重くなる恐れがある』
・『リアルなレンダリングは相応のマシンパワーがあって初めて可能になる』
まとめ
「モデリング」と「レンダリング」は3DCGの作成で必ず登場する基本的な言葉です。
異なる作業を指す言葉なので正しい意味をに覚えて混同しないよう注意してください。