「モチーフ」と「オマージュ」の違いとは?分かりやすく解釈

「モチーフ」と「オマージュ」の違い生活・教育

東京五輪のロゴ問題は記憶に新しいところでしょう。

情報化社会が進んでいる昨今似たデザインがあると即比較検証が第三者により行われ盗用疑惑で炎上する傾向があるのは否めません。

この記事では、「モチーフ」「オマージュ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「モチーフ」とは?

「モチーフ」は物語における共通事項や類似した人物や出来事であり着想です。

モチーフの種類は多様性があり、近年流行している異世界転生物語、いわゆるなろう系小説はわかりやすい代表例だと言えるでしょう。


「オマージュ」とは?

古くから「オマージュ」は使われており、原典に敬意を表したうえで似た角度や視点からアプローチしたものを指します。

もちろん原典を消化したうえで独自性を持たせている事も必須条件になります。

近年ではハリウッド映画のタイタンの戦いが日本の人気漫画聖闘士星矢のオマージュとして話題になりました。


「モチーフ」と「オマージュ」の違い

「モチーフ」はそれ自体で主題にもなり得ますが、基本的には一要素を構成する事が多くなります。

「オマージュ」は元になる題材に敬意や愛を込めて作られたものだと言っていいでしょう。

また前者では独自性が認められないもの、後者ではその作品に敬意が認められないものに関しては単なる「パクり」作品として表現される事が多いと言えます。

「モチーフ」の特徴

・『「モチーフ」にするとは』
「モチーフにする」「モチーフに使う」等と表現するのが一般的でしょう。

より砕けた今風の言葉で言えば「元ネタにする」が端的な表現方法にあたります。

また独自の着想を加えられないものに関しては昔から「二番煎じ」などと表現されてきました。

・『「モチーフ」の類義語』
「テーマ」「コンセプト」「モチーフ」の類義語になりますが、決定的な違いとしては製作者・発信者側のみに使われるのが「モチーフ」だと言っていいでしょう。

他の2つは受けとり側に作用される言葉となります。

「オマージュ」の特徴

・『「オマージュ」を捧げるとは』
「オマージュ」を捧げるという言葉は古くから使われ、映画や小説の締めの言葉や美術作品の奥付に一筆添えられる事もありました。

基本的に原典に敬意を表し尊ぶ意味で「オマージュ」はこの表現が使われる事が多いでしょう。

・『「オマージュ」の同義語』
00年代に入り国民的人気芸能人が発言で多用してから認知度がグッと上がった「リスペクト」と言う言葉。

これは「オマージュ」の同義語にあたります。

違いとしては前者が英語で後者がフランス語程度になります。

まとめ

近年は言葉が多様化しており「モチーフ」「テーマ」「オマージュ」「リスペクト」と混同して使われる事も多く、問題が起きた際に釈明する側にも良く見られます。

特に後者に関しては敬意などが作品に見られず「オマージュ」ではなく「パクり・盗用」として扱われる事もしばしばです。